| 現在多くの自動車メーカーがロボットの導入を検討し、様々な形で実験を行っている |
実際にロボットが自動車を製造してゆくさまを早く見たいものである
さて、BMWは「自動車生産プロセスにロボットを導入する」と発表していますが、今回はそのロボット「フィギュア 02(Figure 02)」最新バージョンを公開し、公式YouTubeチャンネル上にて、自社の米スパータンバーグ工場内での自動車部品のサブアセンブリ作業を行う風景をリリースしています。
このフィギュア 02はカリフォルニアを拠点とするロボット工学企業であるフィギュア社との共同によって開発がなされていますが、フィギュア社によると「現在市販が可能なうち、最も高度なヒューマノイド ロボット。
つまり(同様に高度なロボットを製造する)ボストンダイナミクスがこれまでに発表してきたさまざまなプロトタイプとは異なり「実用化が可能なロボットで」あり、将来のBMWはこれらロボットによって組み立てられることになる可能性を示唆しています。
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現時点ではまだまだ「試験段階に過ぎない」が
ただ、BMWはこのフィギュア 02について「テストは成功したが、まだ開発と検討の段階にある」と述べ、現在のところスパータンバーグ工場にはフィギュア社製のロボットは存在せず、”直近での”導入の予定もないと強調しています。
「ロボット工学の分野での発展は非常に有望です。初期のテスト運用により、現在、ヒューマノイド ロボットを生産に応用できる可能性を判断しています。この技術を開発から産業化までサポートしたいと考えています。」
BMW 生産管理委員会メンバーで ミラン・ネデリコビッチ
この新しいフィギュア 02は台4世代へと進化しており、6つのカメラを備え、そして可動域も増加しているといいますが、今回の評価実験では特定の金属板部品を固定具に挿入する作業を行っており、BMWは作業の監視以外に、ロボットが周囲とどのように相互作用するかにも注目したといいます。
この作業は予定通り行われ、ロボットの正確さと繊細さの両方において能力を実証することで「見事に合格」することとなっていますが、BMWは収集されたデータを基に、さらなる開発とテストの準備をフィギュア社ととも進めゆくといい、最終的には「BMWの将来の生産における”iFactory”ビジョンの一部として広く使用されることになる」ともコメントしています。
BMWが工場にて作業するロボットの様子を公開した動画はこちら
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参照:BMW Group(Youtube)