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日本にも2モデルを導入すると言われる中国ジーカー。2023年の目標を現時点で52%しか達成できていないと報じられる。現地では高級ブランドだけに日本での価格設定には懸念も

日本にも2モデルを導入すると言われる中国ジーカー。2023年の目標を現時点で52%しか達成できていないと報じられる。現地では高級ブランドだけに日本での価格設定には懸念も

Image:Zeekr

| ジーカーとBYDとではそのポジションが全く異なり、ジーカーはその価格を納得させることができるだけの展開を行う必要がある |

現時点では日本展開に関し、価格設定や販売方法等の情報はもたらされていない

さて、日本市場への参入を表明したことで話題となった中国Zeekr(ジーカー / 極気)。

ジーカーは今年23万台の販売を目標として掲げていたものの8月末の時点でその52.8%しか達成できていないことが明らかになっており、残り4ヶ月でこの目標を達成することが非常に困難になっています。それでも121,540台を納車し、これは前年比で81.4%増である

単純計算だと残り4ヶ月で108,560を販売しなくてはならず、月あたり27,140台となりますが、Zeekrが過去に達成した「単月」最高記録は20,106台なので、今後4ヶ月の間、ずっとこれを30%以上も超え続けることは「難しい」と見られているわけですね。

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しかしジーカーは期待の「7X」を投入予定

ただしこの状況にもかかわらずジーカーにはまだ目標達成の道が残されているといい、それはニューモデル「7X」の発売。

この7Xは9月20日に発売されたばかりのミッドサイズSUVで、8月30日の予約開始から21日間で58,429台の受注を集め、発売から5日が経過した時点で1,000台以上を納車しています。

よってさらにジーカーが7Xの受注を伸ばし、かつ生産と納車が順調に進むことになれば「23万台」の販売も夢ではなくなり、ジーカーとしてはここに望みを託すことになるのかもしれません。

Zeekr-7X
Zeekr

なお、この7Xのヒットの理由は「価格」にあるとされ、中国での販売価格は直接のライバルとなるテスラ・モデルYよりも2万元ほど安い229,900元(現在の為替レートでは約470万円)~269,900元(約531万円)。

参考までにボディサイズは全長4,825ミリ、全幅1,930ミリ、全高1,656ミリ、ホイールベース2,925ミリというサイズを持ち、後輪駆動版では416馬力、4WD版では637馬力と出力も十分。

かつ75kWhと100kWhサイズのバッテリーを揃え、一回の満充電あたり航続可能距離は605km~780kmだというので実用性も「かなりのもの」だと考えられます。

ジーカーは日本市場への参入を示しているが

なお、上述の通りジーカーは日本への参入を表明しており、まずはコンパクトクロスオーバー「X」そしてミニバンの「009」を導入するものと見られています。※参入時期次第では、デモカー配備も含めて今年の目標達成に貢献できるかもしれない

現在のジーカーの(本国での)ラインアップはクーペ風セダンの001、そのハイパフォーマンス版の001FR、そして009に009グランド、ラグジュアリーセダン(という名称のセダン)、X、そして最新モデルのX7。※2025~2026年にかけ、07(ワゴン)、DX1E(クロスオーバー)、EX1E(クロスオーバー)、ベルーガ(MPV)、グランパス(SUV)の5車種をさらに発売する予定である

ただし現時点では日本での販売方法や価格についてアナウンスされておらず、しかしジーカーは2021年に(吉利汽車内での)高級ブランドとして設立されているので、いかに戦略的な値付けを採用したとしても日本国内では比較的高価なクルマとなってしまうのかもしれません。

そうなれば「価格訴求力のある」BYDとは全く事情が異なり、しかも「中国製」というビハインドもあるために販売がうまくゆくとは思えず、しかしそれでも参入するということは「なんらかの勝算」があると考えていいのかもしれませんね。

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