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ポルシェ・タイカンに続き日産リーフにも「火災の可能性がある」としてリコール。火災を防止するため当面レベル3急速充電を行わないようにという指示がオーナーになされる

日産

| リコール対象となる日産リーフのオーナーは「不便」を強いられることに |

やはりEVにはまだまだ「未知の領域」が存在する

さて、先日は「バッテリーがショートする可能性があるため満充電すると危険」という理由にてポルシェ・タイカンの充電が(ポルシェが問題を来年初めに解決できるまでの間、50%〜80%までに)意図的に制限されてしまうという問題が明らかになっていますが、今回は23,000台以上の日産リーフが「急速充電中に発火する可能性がある」として北米にてリコールの対象となっています。

今回の問題はオーナーにとって無視できるものではない

上述のタイカンの場合であっても「航続可能距離が短くなる」というEVオーナーにとっては看過できない問題を含んでいますが、日産リーフの場合は「火災」というさらに重篤な可能性がオーナーを悩ますこととなり、文字通りリーフのオーナーはこれを放置することはできない」状況です。

今回届け出られたリコールの内容をみてみると、「2019年-2020年モデルの一部において、バッテリーパックに過剰なリチウム堆積物が存在する可能性があり」、これによって電気抵抗が増加し充電状態に変動が生じる可能性が発生し、その結果として車両がレベル3の急速充電を行う際に「増加した電気抵抗がバッテリーを急速に加熱し、発火のリスクが高まる恐れがある」。

影響を受けるモデルのオーナーは、充電中にバッテリーパックから煙や音、充電の中断、熱い匂いを感じることがあるとされ、しかし実際にこのバッテリーの欠陥によって急速充電中に発火した車両が存在したかどうかは不明です(米国運輸省道路交通安全局=NHTSAが発行したリコール通知にも記載されていない)。

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リコールの対象となるのは2019年-2020年に製造された合計23,887台の車両で、「2018年8月29日から2020年11月3日までの間に日産スミルナ工場で製造されたレベル3 CHAdeMO急速充電ポートを搭載したモデル」「60kWhバッテリーおよび40kWhバッテリーの両バージョン」。

リコール対象のオーナーには、正式な手紙が近日中に届き、恒久的な解決策が整うまでレベル3の急速充電を避けるよう指示されることとなりますが、日産は問題に対処するためのソフトウェアの再プログラムを開発中であり、これが利用可能になるのは早くとも11月となる予定であることも報告されています。

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