Image:MINI
| 新型ミニ JCWは「ジョン・クーパー・ワークス仕様」とほぼ同じ内外装を持っている |
新型ミニではその構成が大幅に変更されている
さて、ミニは順次そのラインナップを刷新しているという状況ですが、ニューモデルにおいてはモデル構成のみではなく「グレード展開」にも大きな変化が見られ、JCW(ジョン・クーパー・ワークス)仕様の内外装がオプションにて設定されています。
つまり新しいミニでは「JCW」はひとつのコスメチューン的存在となってしまったわけですが(BMWの”M”ではなくMスポーツパッケージのようなもの)、ミニはそれにとどまらず「パフォーマンスが向上した」これまでと同様のジョン・クーパー・ワークスも用意しており、今回はその「真性」ジョン・クーパー・ワークスを2モデル展開することに。
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新しいミニの「ジョン・クーパー・ワークス」はややこしい
つまり新型ミニの「ジョン・クーパー・ワークス」は非常にややこしく、しかし今回投入するのは(ガソリンエンジンを搭載した)カントリーマンJCWに続き、ミニ初となるゼロエミッションハイパフォーマンスモデルの「ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリック」「ジョン・クーパー・ワークス・エースマン」。
なお、これらは同じプラットフォームを採用しており、前者は3ドアハッチバック、後者はより実用的な5ドアクロスオーバー。
この電動デュオは、フロントホイールドライブのみにて提供され、シングルモーターが255馬力と350Nm発生させ、これはクーパー・ハードトップとエースマンのSE仕様に対してさらに40馬力と20Nmの追加です。
新型ミニ「ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリック」「ジョン・クーパー・ワークス・エースマン」はこんなスペックを持っている
ミニによれば、ハッチバック版ジョン・クーパー・ワークスの0-100km/h加速は5.9秒、エースマン ジョン・クーパー・ワークスだと6.4秒。
つまり、ハッチバックは「SE」に比較して0-100km/h加速が0.8秒短縮され、5ドアモデルでは0.7秒速くなっているわけですね。
さらにはパフォーマンスを向上させるため、一時的に出力を27馬力引き上げる”ブースト機能”が追加され、これは、オーバーテイク時や加速時にエレクトリックモーターの潜在能力を最大限に活かすために活用可能。
加えて電動JCWモデルには、優れた制動力を提供するために強化されたブレーキと標準にて「ハイグリップ」タイヤも装備されていることについてもアナウンスされています。
上述の通り「ジョン・クーパー・ワークス仕様」「真性ジョン・クーパー・ワークス」の2つが存在することで両者を見分けることが難しくなっていますが、実際のハイパフォーマンスモデルは(ジョン・クーパー・ワークス仕様とは)異なるホイールを持っていて、ジョン・クーパー・ワークス仕様だと18インチサイズ、真性ジョン・クーパー・ワークスだと19インチ。
そのほかエクステリアだと、いずれもJCWロゴとレッドアクセントが増えていて、全体的には両者ともにほとんど同じ外観を持ち、しかし通常のJCWロゴに加え、3ドアハッチバックモデルのテールゲートにはチェッカーフラッグのモチーフが扶養されます(エースマンには装着されない)。
そして重要なのは、今回発表された2モデルにつき「BMWによる製造ではない」ということで、これらのクルマはBMWグループと中国のグレートウォールモーターによる50:50の合弁会社、スポットライト・オートモーティブによって生産され、江蘇省にある新工場で組み立てられています。
つまり新しいミニは基本的に「(一部例外を除くと)ガソリンモデルだとBMWによる製造(英国もしくはドイツ)、エレクトリックモデルは中国による製造」ということになりますね。
新型ミニ「ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリック」のプロモーション動画はこちら
新型ミニ「ジョン・クーパー・ワークス・エースマン」のプロモーション動画はこちら
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