| 世界中のどのブランドも同様であるが、「一般顧客」「と「重要顧客」との差別化戦略が拡大しつつある |
「イベントでしか受注できない」超限定アイテムが登場するようになり、これを手に入れるにはイベントに参加せねばならない
さて、ルイ・ヴィトンが京都にて開催中のイベント「CRAFTING DREAMS」へ。
招待客のみのクローズドイベントとなりますが、会場は京都・木屋町にある安藤忠雄氏設計によるビル「TMES」を丸ごと借り切ってルイ・ヴィトンの世界観を表現していて、館内はいくつかの展示区画に分け、それぞれのテーマをもって演出されています。
なお、ルイ・ヴィトンのルーツは「旅」にあり、これまでにも旅を連想させるデザインを持つ製品をリリースしていたものの、この数年はより強く旅を強調する旅行用トランクを中心とした展開を行うことが多くなっているようで、それはエルメスやディオール、グッチ等他のブランドとの”差別化”を考慮したためなのかもしれません。※この「旅」はルイ・ヴィトン特有のルーツでもあり、ほかブランドが真似できるものではなく、大きな排他性を持っている
ちなみにこちらはトランクに収納が可能な「ベッド」。※マット、シーツもルイ・ヴィトンの「モノグラム」柄
ルイ・ヴィトンのイベント「CRAFTING DREAMS」にはこんな展示がなされている
そのほか、このイベント「CRAFTING DREAMS」に展示されている製品を紹介してみると、こちらは葉巻の収納ケースとキャビネット。
昔のお金持ちはこういったキャビネットを船に持ち込んで旅を楽しんだのかもしれませんね。
こちらはインナーがカラフルなキャビネットに・・・。
衣類を納めるものと思われる通気性の良さそうなトランクに腕時計ケース。
ペダルやサドルにまでルイ・ヴィトンのモノグラムが再現される自転車に・・・。
食器類を納めるキャビネットに・・・。
ガーデン用のベンチも。
その他ハンモックに・・・。
ガーデンチェア。
こちらも食器類を納めるキャビネットですが、このアフタヌーンティー用のトレーがなんともエレガント(やはりモノグラム柄が刻まれている)。
食器やグラス類もすべてルイ・ヴィトンの世界観を再現したもの。
トランクの上にガラスの天板を乗せて「テーブル」として利用する定番スタイル、そしてハードケースを使用したスピーディー。
こちらは「トランクタワー」。
最新の「カラーマニア」コレクションですね。
こちらもやはりトラベル用キャビネットに・・・。
スツールにトランク「テーブル」。
こちらはカラフルなドレッサー。※クロコダイル「サハラ」トランクが鎮座している
エッフェル塔スタイルのトランクタワー。
このトランク下部は「ドロワー(引き出し)に。
こちらもカラフルなドロワー付きトランク。
こちらは今回のイベントの目玉のひとつ、レキサン樹脂を用いたクリアレッドのトランク。
いわゆるポリカーボネート製で、ポルシェなどスポーツカーメーカーがハードコアモデルのリアウインドウやリアサイドウインドウに用いることでも知られる素材です。
ちなみにこの「LV」「モノグラム」はレーザー加工にて再現。
これら製品は今回のイベントに来場した人のみに注文する権利が与えられ、しかも生産数が制限されているという「超」がつくレアアイテムです。
こちらはブラック基調の「ロック風」キャビネットにギターケースなど。
このスニーカー用キャビネットも非常に人気が高い製品のひとつですね。
こちらは「カメラケース」に・・・。
このイベント限定にて販売される「腕時計ケース」。
内側までもが同色(サフランイエロー)というのはなかなか珍しいと思います。
なお、最近のルイ・ヴィトンは今回のような限定イベントのみでしか販売しない製品を増やしつつあるように思われ、それは「重要顧客の囲い込み」を意識した戦略なのかもしれません(選ばれた顧客に選べれた製品を提供することで特別な満足感を与える)。
加えて、ウエブサイトには「定番」と一部の新作のみしか掲載されないようになっていて、エキゾチックレザーやそのほか限定製品については「非掲載」となり(以前は掲載されていた)、そしてそういった少量しか生産されない製品は一部店舗の店頭でのみ販売される、あるいはクローズドイベントでしか販売されず、よって現在のルイ・ヴィトンにおいては「一般には知られていない」製品が多数存在する、ということになりますね。
ちなみにこちらは当日振る舞われた、京都をイメージしたフードにスイーツ。
ルイ・ヴィトンのクローズドイベント「クラフティング・ドリームズ」での様子を収めた動画はこちら
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