| 最近の犯罪者グループの間でも通常の求人市場同様に「ITエンジニア」が不足しているのかもしれない |
一方、捜査方法に関しても着実に進化を遂げている
さて、時代の変化とともに様々な新しい犯罪の手口が登場していますが、今回は「ハッカーがランボルギーニの納車先を(ハッキングによって)変更し、まんまと盗むことに成功した」というニュース。
ちなみにこのランボルギーニ(ウラカン)はMLB選手、クリス・ブライアント氏へと納車される予定であったといい、現在は犯人が逮捕され無事に車両を取り戻すことに成功しています。
このランボルギーニ・ウラカンはこうやって盗まれる
クリス・ブライアント選手はコロラド・ロッキーズに所属しており、しかしオフシーズンはラスベガスで過ごすことにしているといい、そのために車両をラスベガスへと輸送することにしたそうですが、この「配送中」にハッカーが目的地情報を操作し「別の場所へと指定」し、これによってハッカーグループはまんまとウラカンをせしめたようですね。
なお、ことが発覚したのは(コロラド州チェリー・ヒルズ・ヴィレッジ警察によると)10月2日になされた(クルマの)失踪報告で、これがきっかけとなり、複数の捜査機関による調査が始まった、とのこと。
その後(一週間ほどして)捜査官たちは輸送会社が「ビジネスメール詐欺」の被害に遭っていたことを突き止め、この手口は「車両を無断で本来の目的地とは別の場所へ輸送させる巧妙な詐欺の一種」だと説明されていますが、セキュリティ上の理由なのか詳細については「非公開」。
ちなみに操作に関しては非常にアナログで、警察はナンバープレート認識カメラを使用しトレーラーが通ったルートを追跡することで犯人グループを検挙し「複数の被害にあった車両」とともに犯人を確保したと報じられています。
加えて「「偽造VIN(車台番号)ツール、偽の登録書類とキー、VIN切替ツール」が発見されたというので、これら犯罪者グループは盗んだ車両の車台番号を打ち替えて販売することを目的としていたのかもしれませんね。
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参照:Denver Post