Image:Nissan
| さらにはエクストレイルの「レストモッド」、オーテックも |
新型車が登場していないため、ややインパクトに欠ける展示内容なのは仕方がない
さて、日産が来月に開催される東京オートサロンでの出展車両を発表。
そのラインアップには、これまでに公開されたNISMOモデル(アリアなど)も含まれていますが、特に注目すべきは日産自らが「エレクトロモッドを行う」と発表していたスカイラインGT-R(R32)完成車の初公開。
つまりレストアとともに「電動化スワップ」を行い、R32 GT-Rに積まれる”名機”、RB26DETTをエレクトリックモーターへと置き換えた「公式改造車」ということになりますね。
現時点ではその詳細はリリースされていない
現時点で日産はこの「電動GT-R」の詳細について触れておらず、しかしこれまでに公開された断片的な情報からはいくつかのことがわかっています。
まず、搭載されるエレクトリックモーターは「アリア」からではなく「リーフから」移植されるもので、日産が公開した動画のひとつでは、スタッフが(現在のリーフに使用されている)EM57電動モーターを前後のサブフレームに取り付ける様子が映っています。※このエレクトリックモーターは、次世代リーフや他の小型EV、ハイブリッド車にも使用されることになる
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今回、電動GT-Rに使用されているモーターがどのバージョンかは正確には分からないものの、おそらくリーフNISMOに搭載されている最高出力版だと思われ、であれば単体で214馬力/339Nmのトルクを発揮するため、これが前後に積まれると軽く400馬力を超えるということに。
さらに、モーターに電力を供給するバッテリーについても日産が公開した動画にていくつかの情報が示されていて、ひとつの動画では、バッテリーがリアシートの代わりに設置されている様子が示されており、しかしこの位置は少し高めに見え、車内後部にエレクトリックモーターアセンブリが設置されるため、トランクスペースにはバッテリーを配置する余裕がなかったのではないかと推測されます。※バッテリーの容量や供給元については不明
この他日産はオートサロンにこんな車両を出展
このほか、日産はオートサロンにエクストレイル、NV350キャラバン、いくつかの新しいオーテックモデル、そしてフェアレディZの新ボディカラーを展示する予定で、「ワンガンブルー」、スカイラインGT-Rにちなんだ「ミッドナイトパープル」をまとう実車を見ることも可能です。
Image:Nissan
なお、エクストレイルについては、2台のうち1台が「リマスタード・コンセプト」と題されたレストモッドモデルとなっており、今後日産が展開するであろうサービスを示唆しているのかもしれませんね。※日産は一部ディーラーにてレストモッドを試験的に開始している
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NV350キャラバンのカスタムバージョンは「キャラバン・ディザスター・サポート・スペック」と命名され(昨年展示された車両の進化版)、これは災害地域に電力やサービスを提供するために設計され他車両であり、リーフから取り外したバッテリーパック、そしてソーラーパネルや日除け、さらにはカメラドローンも装備されています。
Image:Nissan
オーテックだと(長いあいだフルモデルチェンジされていない)セレナとノートオーラの「スポーツスペック」ラインが出品され、どちらもオーテック専用のホイールとボディパーツが装着されるほか、サスペンションやステアリング、エンジンにも変更が加えられていることがアナウンスされています。
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参照:NISSAN