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イタルデザインが2,145馬力のクワッドモーターEV「クインテッセンツァ」を発表。米国に拠点を新設し現地自動車メーカーとの協業を展開する計画も公表

イタルデザインが2,145馬力のクワッドモーターEV「クインテッセンツァ」を発表。米国に拠点を新設し現地自動車メーカーとの協業を展開する計画も公表

Image:Italdesign

| イタルデザインは他のカロッツェリアに比較すると「自動車メーカー」に近い機能を有しており高い開発力を誇っている |

今後のイタルデザインの展開には大いに期待したい

さて、イタルデザインが未来的なピックアップ・クーペコンセプト、クインテッセンツァ(Quintessenza)を発表。

これはすでに(北京モーターショーで)発表されていたコンセプトカー(下の動画)の「発展版」で、この最新バージョンはなんとクワッドモーターを搭載することで2,145馬力というとんでもない出力を達成します。

イタルデザイン クインテッセンツァはこんなクルマ

このイタルデザイン クインテッセンツァはエラフェ(Elaphe)社の新しいエレクトリックモーター技術を採用しており、これらモーターは各車輪搭載される「インホイール」式で、メルセデス・ベンツが発表した「ヴィジョン・ワン・イレブン」と同様の構造かと思われます。

Quintessenza 3

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このエラフェ社のエレクトリックモーター、ソニック1(Sonic 1)、短時間で最大255 kW(341 hp)のピーク出力を発揮でき、200 kW(268 hp)の連続出力を各ホイールに供給できるそうですが、驚くべきは「さらに強力なモーター」の開発が進められていることで、やはりまだまだEVに関する技術は日進月歩ということになりそうですね。

Sonic1_fromRearwRim copy

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そしてこのクインテッセンツァは2+2シートレイアウトを採用していて、後部座席が前後に回転することでオープンなトラックベッド(荷台)エリアを開放することができますが、このユニークなデザインにより後部座席では開放的なトラックベッドを楽しむことができるように。

1

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イタルデザインは米国に新しい拠点を開設

なお、イタルデザインはこのコンセプトカーを単なる「コンセプト」では終わらせないと見え、ミシガン州ブルームフィールドに新しい本社を開設すること、この拠点に2000万ドルを投資し、アメリカの自動車メーカー(どこなのかはわからない)と連携してEV技術の開発に取り組む予定であること、この新しい拠点での活動には24人のスタッフを採用する計画であることについてもアナウンス済み。

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イタルデザインのグローバルCEO、アントニオ・カズ氏は今後の展開につき以下のように語っています。

「アメリカ合衆国は、我々のグローバル戦略において重要な役割を果たします。ここで、最も広範囲なサービスを提供する自動車業界の主要なパートナーと連携してゆきます。スタイリング、エンジニアリング、プロトタイピング、テスト・検証、完全な車両開発など、我々の提供できるサービスの幅広さは他に類を見ません。60年近くにわたる自動車業界での実績を持つイタルデザインは、アメリカの顧客に革新的なソリューションを提供し、確かな成果を上げるパートナーであると自負しています。」

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ただ、このアメリカでの展開にかかわらずクインテッセンツァが実際に量産されるかは不明であり、コンセプトカーとして登場したため、少なくとも現時点では量産を期待することは難しく、しかし、このクルマに採用されるデザインやテクノロジーは、近い将来、市販車に採用される昨日の一部として見ることができるのかもしれません。

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そしてこのイタルデザイン クインテッセンツァは、これまでのピックアップトラックの概念を覆すような革新的なコンセプトであり、未来の電動車両に対する新しいビジョンを示すもので、「もし」発売されることとなれば、その圧倒的なパワーとユニークなデザインは、多くの自動車ファンの注目を集めることになりそうですね。

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参照:Italdesign

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