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マクラーレンF1の設計者、ゴードン・マレーが「活動開始60周年」を記念してなにやら特別なハイパーカーを発表するようだ。おそらくはT.33のハードコア版、T.33Sだと見られるが

マクラーレンF1の設計者、ゴードン・マレーが「活動開始60周年」を記念してなにやら特別なハイパーカーを発表するようだ。おそらくはT.33のハードコア版、T.33Sだと見られるが

Image:GMA

| おそらくは「これまでの活動」の集大成となる特別なクルマとなりそうだ |

ゴードン・マレーはいくつになっても創作意欲に衰えが見られない

さて、マクラーレンF1の設計者にして現在は自身の自動車メーカー「GMA(Gordon Murray Automotive)」を展開するゴードン・マレー氏。

今回は同氏およびGMAが「クルマのデザインを行うようになってから60周年」を記念して新型車を発表すると予告し、これはハイパーカー「T.33」の特別バージョンとなるもよう。

ゴードン・マレー率いるGMAがT.33のハードコアモデルにして最終版、「T.33s」を発売予定。T.50とT.33は2028年に生産が終了し次世代モデルへシフトすることにも言及
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ゴードン・マレーはこんなキャリアを持っている

南アフリカ生まれのゴードン・マレー氏が最初の車を設計したのは1965年。

この際には自身が設計・製作したレーシングカーにて1967年と1968年に南アフリカのレースに参戦していますが、その後イギリスに渡ってブラバム(Brabham)にて自動車業界人としての職を得ることに成功します。

その後1973年、ゴードン・マレー氏はわずか4年でブラバムのチーフデザイナーに昇進するなど頭角をあらわし、彼が手掛けたF1マシンは1973年から1985年の間に22勝を挙げ、ドライバーズタイトル2回、コンストラクターズランキング2位を2度獲得するなどトップデザイナーとしての地位を獲得することに。。

1987年になるとマクラーレンへ移籍し、その翌年である1988年には(ゴードン・マレーの設計による)MP4/4がアイルトン・セナのドライブによって16戦中15勝を挙げる圧倒的な強さを見せ、その後も彼の設計したマシンは次々と勝利を重ね、ついには伝説のマクラーレンF1の開発を任されることになりますが、このマクラーレンF1は、3シーターレイアウトと驚異的な性能をもって自動車史に名を刻んだだけでなく、ル・マン24時間レースで総合優勝を果たした最後のロードカーともなったわけですね。

GMAの新型スーパーカーはその伝統を受け継ぐことに

その後ゴードン・マレー氏はフリーとなっていくつかのプロジェクトに携わった後に「ゴードン・マレー・オートモーティイブ(GMA)」を設立し、ここではT.50やT.33という「往年のF1マシンやマクラーレンF1の哲学を受け継ぎながらも、現代のテクノロジーを融合した」ハイパーカーをリリースしているというのが現在の状況です。

そしてこれらの偉業を記念して発表されるのが上述の「T.33の派生モデル」となるのですが、そのワールドプレミアは2025年7月10日~13日に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードだとアナウンスされており、おそらくこの「T.33の派生モデル」とはサーキット向けに特化したT.33のハードコアバージョン。

T.33そものは4.0L コスワース製V12エンジン、Xtrac製6速マニュアルトランスミッションを搭載して圧倒的なパフォーマンスを持つハイパーカーですが、おそらくはT.50のハードコア版、「ニキ・ラウダ」のようなクルマとなるのかもしれません。

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参照:GMA

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