
Image:Lamborghini
| 数字じゃ語れないランボルギーニとドゥカティの“魂のバトル” |
これは機械と人間、四輪と二輪、両者の限界を見せるドラマである
現在ドゥカティはランボルギーニ傘下にありますが、今回ランボルギーニが公式に「ランボルギーニ・テメラリオとドゥカティ・パニガーレV4 Sとの加速対決動画を公開。
両者の間には約4倍もの馬力さがありますが、パワーウエイトレシオではそのハンディキャップも逆転し、想像以上の大接戦を見せることに。
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ランボルギーニ・テメラリオとドゥカティ・パニガーレV4 Sとのスペック比較
そこでまずはランボルギーニ・テメラリオとドゥカティ・パニガーレV4 Sとのスペック比較から。
ちなみにパニガーレV4 Sは車体重量が187kgしかないのでライダーの体重によって大きくパワーウエイトレシオが変化しそうですね。
項目 | Lamborghini Temerario | Ducati Panigale V4 S |
---|---|---|
車種タイプ | プラグインハイブリッド・スーパーカー | スーパースポーツ・バイク |
駆動方式 | AWD(全輪駆動) | RWD(後輪駆動) |
エンジン | 4.0L V8 ツインターボ | 998cc Desmosedici Stradale V4 |
モーター数 | 3基の電動モーター | なし |
システム総出力 | 920馬力(ICE + モーター) | 218馬力(ICEのみ) |
最高回転数 | 約10,000 rpm | 約14,500 rpm(推定) |
0-100km/h加速 | 約2.7秒 | 約3.0秒(ライダー技量による) |
最高速度 | 約325 km/h(推定) | 約300 km/h(制限あり) |
重量 | 約1,650 kg(PHEV仕様) | 約187 kg(乾燥重量) |
パワーウェイトレシオ | 約1.82 kg/ps | 約0.9 kg/ps |
価格帯(目安) | 4,000万円超 | 414万円 |
サウンド | V8+モーターの重厚サウンド | 高回転V4のレーシングサウンド |
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▶ イタリアン“兄弟”対決:わずか20km圏内の宿命
ランボルギーニとドゥカティは上述のとおり同じグループ傘下にありますが、拠点もそれぞれサンタアガタ・ボロネーゼとボルゴ・パニガーレで、地図で見れば「ほぼお隣さん」。
テメラリオとパニガーレV4 Sはメカ的な共通点こそないものの、同じ“イタリア魂”を宿す兄弟とも言える存在です。
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▶ サーキット直線対決! 勝つのは四輪か? 二輪か
今回のバトルの舞台はイモラ・サーキットのストレート。
ランボルギーニ・テメラリオは0-100km/h加速わずか2.7秒という圧巻の加速力を誇り、対するドゥカティ・パニガーレV4 Sは218馬力、わずか187kgの超軽量ボディにて勝負します。
テメラリオはシフトパドル+ローンチコントロールボタンでスタートが非常に簡単な一方、パニガーレはクラッチとスロットルを絶妙に操作しないと完璧なスタートは切れず、この加速性能はライダーによって大きく左右されます。
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それでも、レース序盤ではテメラリオが優勢。
しかし中盤からドゥカティが猛追し、最終的にはゴールラインを完全同時に通過し「まさかのフォトフィニッシュ」という結果となっています。
今回の勝負にタイムの公表はなく、どちらが勝ったとも明言されていませんが、これは「クルマvsバイク」論争における最高のエンタメであり、機械と人間、四輪と二輪、両者の限界を見せるドラマだと捉えるべきなのかもしれません。
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ドゥカティの高回転V4サウンド、ランボルギーニの咆哮、そして200km/hに迫る速度で並走するイタリアンモンスターたち――
そのサウンドだけでも一聴の価値がある動画だと思います。
ランボルギーニ・テメラリオとドゥカティ・パニガーレV4 Sとの対決動画はこちら
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