
| 想像していたよりも遥かに規模の大きなイベントであった |
ルイ・ヴィトンの世界観に浸ることができる空間と演出である
さて、大阪中之島美術館にて開催中のルイ・ヴィトンの展覧会、「ビジョナリー・ジャーニー」へ。
チケットはオンラインにて入手しての訪問ですが、入場時間は30分単位で区切られており、よって自分が予約した時間になったら入場の列に並んで会場に入るという方式を採用していて、それでも「一気に」会場に入れるわけではなく、何度かに分けての入場です。
なお会場は美術館の5階にあるのですが、吹き抜けの空間を5階まで突き抜ける行灯のようなもの(トランクをイメージ)がなかなかの迫力ですね。
まずはルイ・ヴィトンの「トランク」がお出迎え
そして会場へと向かうエントランスに設置されているのが本物のトランクを使用した球体のようなもの。
まずはここでそのスケールに圧倒されてしまいます。
なお、会場では展示物にスマートフォンをかざすことでその説明を聞くことができるのですが、説明を聞くにはイヤフォンが必要であり(イヤフォンなしで音を出すのは迷惑である)、イヤフォンを持参すると良いかと思います。
ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」:アニエール(Asnières)
そして最初の展示は「アニエール」。
ルイ・ヴィトン創業一族についての情報が所狭しと示されており・・・。
当時のアトリエを模したバッグも。
ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」:原点(Origins)
次はその原点を示す展示「オリジン」。
ここではバッグの原型となった貴重なスケッチや、アイデアを書き留めたノートなどが展示されています。
ごく初期のバッグが展示されるほか・・・。
ルイ・ヴィトンによる雛人形も。
ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」:冒険(Expeditions)
そして次は「冒険者」。
ルイ・ヴィトンそのもの、そしてその製品を通じて限界に挑もうとした人々についての展示です。
ルイ・ヴィトンはもともと「旅行カバン」にルーツがありますが、その頑強さから多くの探検家や冒険家に愛されてきたという歴史を思い起こさせてくれます。
この展示は「現在のルイ・ヴィトンとはまた異なる一面」を見ることができ、なかなかに面白い内容であったと思います。
ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」:ルイ・ヴィトンと日本(Louis Vuitton and Japan)
その次は「ルイ・ヴィトンと日本」。
ルイ・ヴィトンの当主は代々日本びいきでも知られ、そもそも「モノグラム」そのものも(忍者が使用する)手裏剣モチーフだと言われていますが、一族が所有する「日本に関するコレクション」も展示されるなど、やはり「知られざるルイ・ヴィトンの一面」が明らかに。
ちなみにこの着物は「LV柄」。
様々なアパレルが展示され・・・。
以前に展開されていた日本モチーフのシリーズに・・・。
鎧兜も。
このほかにも一部の著名人のために制作された希少なアイテム、日本のサブカルチャーをテーマにしたコレクションも展示されています。
ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」:ヘリテージ
こちらはルイ・ヴィトンが過去にリリースした様々な製品の展示スペースですが、「ワンオフ品」も相当数があるもよう。
バッグ、シューズ、小物に至るまで様々な製品が見られます。
そして過去の帳簿や・・・。
過去のポスターや広告も。
こちらは意匠登録証。
ちょっと圧巻なのがこの展示スペースで、一室内にルイ・ヴィトンの過去の製品が展示され、それが回転木馬のようにぐるぐる回るという演出がなされます。
ここはおそらく今回の展示において一番人気だったかも。
こちらは貴重な「モノグラム」最初のサンプル。
ルイ・ヴィトン「ビジョナリー・ジャーニー」の様子を収めた動画はこちら
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