
| 「一旦」スープラの歴史が終了、次期スープラに期待がかかる |
BMW Z4も同時期に生産終了へ
トヨタが現行型「GRスープラ」の生産を2026年3月で終了すると正式に発表。
これにより、2019年に登場したBMW Z4との共同開発モデル「A90型スープラ」は、わずか7年でその幕を閉じることになります。
GRスープラはオーストリアのマグナシュタイヤー工場でBMW Z4と共に生産されていますが、Z4も同時に2026年に生産終了となり、BMW側の発表によれば「マグナ・シュタイヤーとの委託生産契約が終了するため」。※マグナ・シュタイヤーはBMWやメルセデス・ベンツ等から委託を受けて生産、さらには開発も請け負う
そして現時点では、両社が次世代スポーツカーを共同開発する予定は「ない」とされています。
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「スープラ」はこんな歴史を持っている
そこで以下は「スープラ」の歴史。
世界的に見ると現行GRスープラは「5代目」となるものの、日本国内に限って言えば、「初代」「二代目」スープラは「セリカ」を名乗っており、よって現行GRスープラは日本だと三代目」。
| 世代 | 型式 | 日本での名称 | 販売期間(概ね) | 特徴・主なエンジン |
| 初代 | A40/50型 | セリカXX | 1978年 - 1981年 | セリカの上級モデルとして誕生。国内初のDOHC直列6気筒エンジン(M-EU型、5M-EU型など)を搭載。 |
| 2代目 | A60型 | セリカXX | 1981年 - 1986年 | リトラクタブルヘッドライトを採用。直6エンジン(1G-GEU型、5M-GEU型、6M-GEU型など)を搭載。 |
| 3代目 | A70型 | スープラ | 1986年 - 1993年 | 「スープラ」として独立(日本国内名称も統一)。ワイドボディ化。2.5Lツインターボ(1JZ-GTE型)などが登場。 |
| 4代目 | A80型 | スープラ | 1993年 - 2002年 | 「THE SPORTS OF TOYOTA」のキャッチコピー。名機3.0Lツインターボ(2JZ-GTE型)を搭載。世界的にも人気を博す。 |
| 5代目 | DB型 (A90/A91型) | GR スープラ | 2019年 - | 17年ぶりの復活。BMWとの共同開発。直列6気筒(B58型)および直列4気筒(B48型)エンジンを搭載。 |
スープラは再び復活する?2027年に「新型」登場の噂も
しかし、スープラの歴史はこれで終わりではないかもしれず、というのもトヨタ社内および関係者の間では「2027年に新型スープラが登場する」という話が浮上しているため。
新型モデルは、トヨタ独自のプラットフォームを採用してフロントエンジン+後輪駆動(FR)レイアウトを継承し、さらにトヨタ開発の2.0リッターターボハイブリッドユニット(約400PS)を搭載する可能性が高いと見られていますが、トヨタは直近で「レクサス LFR」の発表を控え、さらにはセリカを投入すると言われているため、そこへさらに(2027年までという短いタームで)スープラを投入するか(できるか)どうかは不明です。※GRスープラは「BMWとの共同開発」が大きな批判を浴びたため、後継モデルは他社との共同開発を避ける可能性が高いと推測
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【まとめ】
GRスープラは2026年3月で現行型が終了しますが、トヨタはすでにその次を見据えて動いている可能性も。
しかしながらトヨタ独自の技術によるハイブリッドスポーツとして、再び「スープラ」が復活する日が来ることを願わんばかりです。
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