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ポルシェ「初代カイエン」のレストモッド集結。公式レストア大会開催、今こそ入手しやすくなった初代カイエンのカスタムが面白い

ポルシェ「初代カイエン」のレストモッド集結。公式レストア大会開催、今こそ入手しやすくなった初代カイエンのカスタムが面白い

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| カイエンだからこそできる「多様なカスタム」が魅力的 |

文字通り「カイエンの魅力を再発見」するイベントに

ポルシェはときどき公式にて「レストモッド」コンテストを開催していますが、今回は初代カイエンを対象とした大会が開催され、まずはカナダステージにて「クラシック・レストレーション・コンペティション2025」の受賞者を発表することに。

初代カイエンを題材にした個性豊かなレストア作品がトロントのポルシェ・エクスペリエンスセンターで披露されることとなっています。

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ポルシェを復活させたのはボクスターだが、ポルシェの経済基盤を盤石にしたのはカイエンだった。両者ともに適切な時期に登場し適切な役割を果たしている
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初代カイエンを題材にした全国大会

今回、ポルシェ・カーズ・カナダが2025年の「ポルシェ・クラシック・レストレーション・コンペティション」の結果を発表していますが、第4回となる今回のテーマは初代カイエン(2002〜2010年モデル)。

全国17のポルシェセンターが独自の解釈でレストアに挑み、9月14日にトロントの「ポルシェ・エクスペリエンスセンター(PEC)」で最終選考と表彰式が行われた、とアナウンスされています。※今後世界各地での代表が選出され、世界大会にてその出来栄えを競うこととなりそう

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ここでは審査員による「ナショナルチャンピオン」「東部賞」「西部賞」「マーケティング賞」に加え、SNS投票による「ポピュラーボート賞」、来場者投票による「アテンダンスチョイス賞」も設けられ、多彩なアプローチが評価されることとなっています。

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受賞プロジェクト一覧

🏆 ナショナルチャンピオン:ポルシェセンター・バンクーバー

2008年型カイエン・ターボをベースに、オーバーランド仕様へと大変身。ガルフレーシングを思わせるカラーリングにブリティッシュコロンビア州の地図をデザイン。内装にはコイーバレザーやペピタ柄ファブリックを採用し、ルーフライナーにはポルシェクレストを型押し。約1,000時間をかけた大規模レストアとメカニカルリフレッシュが行われています。

🥇 ベスト・イン・イースト:ポルシェセンター・ローゾン

2008年型カイエンSをオーバーランド仕様に改造。3インチリフトアップ、オフロードタイヤ、ルーフユーティリティ装備、リモコン式ライトなどを追加し、探検精神あふれる1台に仕上げた車両。

🥇 ベスト・イン・ウエスト:ポルシェセンター・ビクトリア

2008年型カイエン・ターボを西海岸文化とモータースポーツを融合した作品に。先住民族アーティストとのコラボにより、クジラや太陽、カラスを描いた外装デザインを採用し、ルーフには手作りのレース用カヌーを搭載。

🏅 マーケティング賞:ポルシェセンター・ケベック

2004年型カイエン・ターボをベースに「冒険車両」として再構築。オフロードタイヤ、ラリースポットライト、ルーフラックを装備し、カナダの大自然を走破する映像作品「Beyond the Roads」とともに発表。

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💡 ポピュラーボート賞&アテンダンスチョイス賞:ポルシェセンター・マーカム

2009年型カイエンを軍用車「ポルシェ・ヤークトワーゲン」風にアレンジ。ビルシュタイン製サスペンション、スキッドプレート、強力ウインチ、専用収納を備え、ファンと来場者から最も支持を集めた車両です。

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こういった車両を見るに、参加者それぞれがカイエンを再解釈し思い思いのスタイルに仕上げていますが、911のように「こうでなくてはならない」という(思想的)制約があったり、長い歴史を持つクルマではないぶん、カイエンのカスタムは「自由」なのかもしれません。

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会場となった「ポルシェ・エクスペリエンスセンター・トロント」

今回の決勝戦は、今年6月にオープンしたポルシェ・エクスペリエンスセンター・トロントで開催。

同施設は世界で10番目、北米では3番目のPECとなり、ドライビング体験からブランドの歴史展示まで、幅広いプログラムを提供し、サーキット走行やドリフト体験、シミュレーター、ライフスタイルショップ、カフェなど、ポルシェファンだけでなく一般来場者も楽しめる拠点として注目を集めています。

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参照:Porsche

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