>マセラティ

マセラティ、V6でも“美しいサウンド”を実現。スペシャルエキゾーストを装着した特別仕様「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」を公開

マセラティ、V6でも“美しいサウンド”を実現。スペシャルエキゾーストを装着した特別仕様「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」を公開

Image:Maserati

| そのテールパイプはまさに「芸術品のよう」である |

そしてそのサウンドも「芸術」を思わせるに違いない

つい先日、マセラティはアルファロメオと共に高度なパーソナリゼーションプログラム、「ボッテガフオーリセリエ(Bottegafuoriserie)」の展開を行うと発表したばかりではありますが、今回はマセラティ単独の(アルファロメオとのパーソナリゼーションプログラム併合前の)”フオーリセリエ”より2台のワンオフモデルを公開することに。

この2台はモデナで開催されたイベント「Meccanica Lirica(メッカニカ・リリカ)」にて披露されたもので、グラントゥーリズモとグランカブリオにて構成されています。

3

Image:Maserati

マセラティ
アルファロメオとマセラティが「ボッテガ・フオーリセリエ(Bottegafuoriserie)」設立を発表。両ブランドが手を組み、“究極の限定モデル”を共同開発へ

| イタリアの名門、再び手を組む | アルファロメオとマセラティ、今後は「統合」の動きへ? イタリアを代表する自動車ブランド「アルファロメオ」と「マセラティ」。 今回、両社の技術とデザイン哲学を融合さ ...

続きを見る

■マセラティ、モデナの地で“機械の旋律(メッカニカ・リリカ)”を奏でる

この2台はいずれもFuoriserie(フオーリセリエ)プログラムによって仕立てられ、特別な外装色や素材を採用していますが、エンジニアリング面ではV6ツインターボ「ネットゥーノ」エンジンのために新設計されたエキゾーストシステムが与えられていることが特筆すべき点。

1

Image:Maserati

■V8がなくても「音」で感動させる。再設計された排気システム

両モデルはグラントゥーリズモ/グランカブリオ・トロフェオをベースとし、搭載されるエンジンは上述の通り3.0リッターV6ツインターボ「ネットゥーノ(Nettuno)」。

(先代に積まれていたフェラーリ製)V8モデル特有の重低音こそないものの、マセラティのエンジニアはより深く、共鳴するトーンを引き出すためにソフトウェアキャリブレーションとバルブ制御を専用にチューニングしており、走行モードに応じてサウンドが変化する仕組みを採用しているのだそう。

さらにはこの「サウンド」を視覚的に強調するために金属調仕上げの専用テールパイプを採用し、その仕上がりは文字通りの「芸術品レベル」。

4

Image:Maserati


■外装:オロ・リリコとロッソ・ヴェルート。優美と官能の二重奏

エクステリアはマセラティの*Officine Fuoriserie(オフィチーナ・フオリセリエ)による専用仕立てが与えられ、それぞれ以下のボディカラーによって仕上げられています。

  • グラントゥーリズモ:深紅の「ロッソ・ヴェルート」
  • グランカブリオ:シャンパン調の「オロ・リリコ」
MaseratiGranCabrio_OroLirico

Image:Maserati

いずれも21インチのCrioブラックホイール(マットゴールド切削仕上げ)を装着し、バッジにはそれぞれ異なるマット仕上げ(グラントゥーリズモ=ホワイトゴールド、グランカブリオ=ロッソヴェルート)を採用することで「威厳」そして「優雅さ」を演出しているようですね。

2

Image:Maserati


■インテリア:モデナの工芸を感じる“リリカ”仕様

インテリアにはバーガンディレザーとヌードアルカンターラを組み合わせ、ボルドーのステッチとクロームゴールドアクセントが上質さを演出。

MaseratiGranTurismo_RossoVelluto_Speaker_Sonusfaber

Image:Maserati

レッドに塗装されたポプラ材のウッドインサートが随所にあしらわれ、ドアパネルには「Creata a Modena(モデナで創造された)」の刻印が入るほか、専用のウール製ボディカバーまで付属し、モデナのクラフトマンシップを象徴する仕立てとなっている、と説明されています。※インテリアは両者ともに共通

MaseratiGranTurismo_RossoVelluto_close-up

Image:Maserati


■Meccanica Liricaパック:通常モデルにも設定可能

なお、これからグラントゥーリズモ / グランカブリオを注文しようとするユーザーに朗報となるのが「マセラティが、これらのデザイン要素を取り入れたMeccanica Lirica Packを通常のグラントゥーリズモ/グランカブリオ向けに設定すること」。

つまり、今回公開された2台と同じ内外装を再現できるわけですね。

  • 21インチCrioホイール
  • 専用マットバッジ(ホワイトゴールドまたはロッソ)
  • 特製エキゾーストチップ(装飾のみ)
  • 専用ボディカラー(Rosso Velluto/Oro Lirico)
  • 内装:バーガンディレザー+ヌードアルカンターラ、ブラック仕上げのステアリング・シートベルト・ヘッドライナー・フロアマット
MaseratiGranCabrio_OroLirico (3)

ただし残念なのは、これら「標準モデルに装着するメッカニカ・リリカ・パックには今回公開された特別製エキゾーストシステムが搭載されないこと」で、マセラティがせっかく開発した素晴らしいサウンドを広く提供しないのはちょっとナゾ。※電動モデル、Folgore(フォルゴーレ)にもこのパッケージを適用可能で、こちらも排気系パーツを除いた仕様となる

MaseratiGranCabrio_OroLirico (2)

合わせて読みたい、マセラティ関連投稿

【試乗:マセラティ グランカブリオ】まさかマセラティがこんなに素晴らしい車を作るとは・・・。しかもこんな車はイタリア人にしか作れない
【試乗:マセラティ グランカブリオ】まさかマセラティがこんなに素晴らしい車を作るとは・・・。しかもこんな車はイタリア人にしか作れない

| これだけ素晴らしいクルマであるにもかかわらず人気が出ないのは「もったいない」 | 前ステランティスCEOが指摘した通り「プロモーション」さえ適切であればもっと売れるはずである さて、マセラティのイ ...

続きを見る

マセラティ
マセラティが経験してきた「情熱と苦難の110年」。その歴史における情熱、試練、そして再興の軌跡

マセラティの歴史は様々な変遷の上に成り立っている 序論:トライデントの肖像 - 情熱と苦難の110年 現在その「苦難」が大きくクローズアップされるマセラティ。 イタリアを代表する高級自動車ブランドでは ...

続きを見る

マセラティ
【V8復活?】マセラティがV6時代に終止符を打つ日が来るか?開発責任者が語る可能性

| マセラティは「怪我の功名」にて思わぬ復活を遂げるか | 「運命」とはわからぬものである さて、先日は「MCPura(エムシー プーラ」を電撃発表したマセラティ。 この「Pura(プーラ)とはイタリ ...

続きを見る

参照:Maserati

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->マセラティ
-, , , , , ,