
Image:Maserati
| そのテールパイプはまさに「芸術品のよう」である |
そしてそのサウンドも「芸術」を思わせるに違いない
つい先日、マセラティはアルファロメオと共に高度なパーソナリゼーションプログラム、「ボッテガフオーリセリエ(Bottegafuoriserie)」の展開を行うと発表したばかりではありますが、今回はマセラティ単独の(アルファロメオとのパーソナリゼーションプログラム併合前の)”フオーリセリエ”より2台のワンオフモデルを公開することに。
この2台はモデナで開催されたイベント「Meccanica Lirica(メッカニカ・リリカ)」にて披露されたもので、グラントゥーリズモとグランカブリオにて構成されています。
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■マセラティ、モデナの地で“機械の旋律(メッカニカ・リリカ)”を奏でる
この2台はいずれもFuoriserie(フオーリセリエ)プログラムによって仕立てられ、特別な外装色や素材を採用していますが、エンジニアリング面ではV6ツインターボ「ネットゥーノ」エンジンのために新設計されたエキゾーストシステムが与えられていることが特筆すべき点。
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■V8がなくても「音」で感動させる。再設計された排気システム
両モデルはグラントゥーリズモ/グランカブリオ・トロフェオをベースとし、搭載されるエンジンは上述の通り3.0リッターV6ツインターボ「ネットゥーノ(Nettuno)」。
(先代に積まれていたフェラーリ製)V8モデル特有の重低音こそないものの、マセラティのエンジニアはより深く、共鳴するトーンを引き出すためにソフトウェアキャリブレーションとバルブ制御を専用にチューニングしており、走行モードに応じてサウンドが変化する仕組みを採用しているのだそう。
さらにはこの「サウンド」を視覚的に強調するために金属調仕上げの専用テールパイプを採用し、その仕上がりは文字通りの「芸術品レベル」。
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■外装:オロ・リリコとロッソ・ヴェルート。優美と官能の二重奏
エクステリアはマセラティの*Officine Fuoriserie(オフィチーナ・フオリセリエ)による専用仕立てが与えられ、それぞれ以下のボディカラーによって仕上げられています。
- グラントゥーリズモ:深紅の「ロッソ・ヴェルート」
- グランカブリオ:シャンパン調の「オロ・リリコ」
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いずれも21インチのCrioブラックホイール(マットゴールド切削仕上げ)を装着し、バッジにはそれぞれ異なるマット仕上げ(グラントゥーリズモ=ホワイトゴールド、グランカブリオ=ロッソヴェルート)を採用することで「威厳」そして「優雅さ」を演出しているようですね。
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■インテリア:モデナの工芸を感じる“リリカ”仕様
インテリアにはバーガンディレザーとヌードアルカンターラを組み合わせ、ボルドーのステッチとクロームゴールドアクセントが上質さを演出。
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レッドに塗装されたポプラ材のウッドインサートが随所にあしらわれ、ドアパネルには「Creata a Modena(モデナで創造された)」の刻印が入るほか、専用のウール製ボディカバーまで付属し、モデナのクラフトマンシップを象徴する仕立てとなっている、と説明されています。※インテリアは両者ともに共通
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■Meccanica Liricaパック:通常モデルにも設定可能
なお、これからグラントゥーリズモ / グランカブリオを注文しようとするユーザーに朗報となるのが「マセラティが、これらのデザイン要素を取り入れたMeccanica Lirica Packを通常のグラントゥーリズモ/グランカブリオ向けに設定すること」。
つまり、今回公開された2台と同じ内外装を再現できるわけですね。
- 21インチCrioホイール
- 専用マットバッジ(ホワイトゴールドまたはロッソ)
- 特製エキゾーストチップ(装飾のみ)
- 専用ボディカラー(Rosso Velluto/Oro Lirico)
- 内装:バーガンディレザー+ヌードアルカンターラ、ブラック仕上げのステアリング・シートベルト・ヘッドライナー・フロアマット
ただし残念なのは、これら「標準モデルに装着するメッカニカ・リリカ・パックには今回公開された特別製エキゾーストシステムが搭載されないこと」で、マセラティがせっかく開発した素晴らしいサウンドを広く提供しないのはちょっとナゾ。※電動モデル、Folgore(フォルゴーレ)にもこのパッケージを適用可能で、こちらも排気系パーツを除いた仕様となる
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参照:Maserati




















