Image：kelsonik
｜ 独立するセンチュリーブランドからのニューモデルには期待しかない ｜
この記事のハイライト
- SUVからの「脱却」： 2025年10月のジャパンモビリティショーで発表された「センチュリー クーペ」コンセプト。その「腰高でSUV的」なデザインを、デジタル修正で真のラグジュアリー・クーペへと昇華させたレンダリングが話題に
- 市販モデルを想定した仕様： このレンダリングでは、コンセプトモデルにはなかった「ドアミラー」を追加するなど市販化を考慮した装備が追加
- 「ビフォーアフター」の提示： コンセプトモデルからレンダリングへと移行するに際し「どう変わったのか」を比較画像にて提示
Image：kelsonik
-
-
トヨタ、「センチュリー」を”車種”から”独立ブランド”化し超高級クーペを発表。ロールスロイスやベントレーと真っ向勝負する「日本の頂点」に君臨するブランドがここに誕生
Image：TOYOTA ｜ トヨタ、「センチュリー」を独立ブランド化。レクサスの上位に設定され日本の最高級車が新たな時代へ ｜ 果たしてトヨタは実際にセンチュリー・クーペを発売するのか 半世紀以上に ...
続きを見る
「トヨタ」の名を捨て、世界の頂点へ：新生センチュリーの幕開け
2025年のジャパンモビリティショーで最も大きな衝撃を与えたニュースの一つが「センチュリー」ブランドの独立。
これまでトヨタブランドの頂点に君臨してきたセンチュリーは、今やレクサスよりもさらに上位に位置する、独立したウルトラ・ラグジュアリー・ブランドへと進化することがアナウンスされており、そこで発表されたのは「クーペSUV風のスタイリングを持つセンチュリーのコンセプトカー（センチュリークーペ）」。
しかしそのスタイリングには戸惑いの声もあり、というのも「クーペ」と名乗るもののSUV的な車高の高さを持っており、さらには派手なオレンジのボディカラーが伝統的なセンチュリーの「静謐な威厳」とは少し異なる印象を与えたから。
Image：kelsonik
デザインの魔術：SUVから真のグランドツアラーへ
そこでデザイナーのKelsonik氏が公開した最新のレンダリングでは、そういった「戸惑い」を排除するであろうセンチュリーらしい姿が示されています。
Image：kelsonik
何が変わったのか？
- 車高の適正化： 腰高だった車高をグッと下げることで、SUV的な不安定さを一掃。どっしりとしたプレミアムなスタンスを手に入れる
- カラーリングの純化： 派手なオレンジから落ち着いたシルバーへ変更。さらに、黒樹脂だったホイールアーチをボディと同色にすることで、サイドラインの連続性が高まり、クラス感が劇的に向上する
- 足元の気品： 巨大なブラックホイールを、ロールスロイスやベントレーを彷彿とさせるシルバーのマルチスポーク・デザインへ換装
このわずかな修正だけで、コンセプトカーは「SUVとクーペの混血」から、ロールスロイス・レイス（あるいはスペクター）への強力な対抗馬へと姿を変えたのが今回の作品です。
Image：kelsonik
すぐにでも生産に移れそうな「現実派」
さらにこのレンダリングでは、「ドアミラー」が追加されたり、センチュリークーペ コンセプトの独特な座席レイアウトに起因するドアそしてルーフを「より現実的な」仕様へと変更されており、文字通り「今にでも市販できそうな」ルックスへとアップデートされています。
Image：kelsonik
センチュリーが描く「日本発」のラグジュアリー
参考までに、トヨタ自動車会長、豊田章男氏はセンチュリーを「模倣ではなく、日本独自の文化と技術を融合させたブランド」に育てたいと語っていて、今後はこのセンチュリークーペ コンセプトの市販化、そしてさらなる派生車種やニューモデルの追加など大きく期待がかかるのが新生センチュリーブランド。
- Lexusとの役割分担： レクサスがパフォーマンスと革新性を追求する一方、センチュリーは「静寂」と「伝統の継承」、そして「トップ・オブ・ザ・トップ」の贅沢に特化
- グローバル展開： これまで日本国内専用に近かったセンチュリーではあるが、今後は中国やオーストラリアを含むグローバル市場での本格販売が検討される
Image：TOYOTA
結論：市販化への期待と課題
センチュリー クーペ コンセプトがこのままの形で市販されるかは未定ですが、ブランドの象徴として何らかの形でラインアップに加わる可能性は極めて高く、その際にはSUV的な要素を残すのか、それとも今回話題となったレンダリングのように伝統的なクーペ・プロポーションに回帰するのか。
さらには日本のクラフトマンシップが世界の富裕層をどう魅了するのか、今後の動向から目が離せないといったところです。
-
-
トヨタ「新しいセンチュリーはEVではなくガソリンエンジンを搭載します。ええ、品格を守るためです」。究極の無駄＝贅沢を体現か
Image：TOYOTA ｜ レクサスを超越したトヨタの「最上級ブランド」が目指すもの ｜ センチュリーは「究極の贅沢」を体現する存在、そしてブランドへ トヨタは50年以上の歴史を持つ日本の最高級セダ ...
続きを見る
あわせて読みたい、トヨタ関連投稿
-
-
カローラがこんなにカッコよくなっていいのか・・・。トヨタ、新型「カローラ・コンセプト」を公開、未来志向のデザインとマルチパワートレインで“世界一売れた車”が大変身
Image:TOYOTA ｜ カローラというと「地味で退屈なクルマ」の象徴であったが、今回、そのイメージは覆されようとしている ｜ ■ “世界一売れた車”がスポーツカーに変身？ トヨタ・カローラといえ ...
続きを見る
-
-
「6輪」の次は「家」と「ヨット」。レクサスが提案する“陸・海・空”を網羅する「究極のラグジュアリーライフ構想」とは
Image：LEXUS ｜ トヨタはかねてより「陸海空」すべてを網羅するモビリティブランドへと成長するという意向を示している ｜ ■ 「モビリティブランド」から「ライフスタイルブランド」へ レクサスは ...
続きを見る
-
-
レクサスはなぜ「絶好調のいま」ブランドの方針転換を急ぐのか？「ジャガーやマセラティのように”手遅れ”にはなりたくないのです」
Image：Lexus ｜ 「レクサス」はこれからどこへ向かうのか ｜ 迫られる「変化」—レクサスが恐れるブランドの衰退 1989年の初代LSでドイツ勢の高級車市場に殴り込みをかけ、静粛性、信頼性、品 ...
続きを見る
