
Image:BYD
| もうBYDの勢いは誰に求めようがない |
この記事の要約
- 輸出の急成長: 2025年1〜11月の輸出台数は87万8,498台(前年同期比144%増)、12月分を合わせれば100万台突破は確実
- 打倒テスラ: 英国、ドイツ、タイなど世界11の主要市場で、BEV(純電気自動車)販売台数がテスラを上回る
- 生産のマイルストーン: 12月18日、世界初の「NEV累計1,500万台」生産を達成
- 2026年の展望: 海外販売目標を160万台に設定。新型フラッグシップ「Sealion 08」「Seal 08」も発表
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中国、EV輸出に規制強化。2026年から輸出ライセンス制度を導入、価格競争と品質問題に歯止め
EV輸出急成長にブレーキ 注意国政府は意外や「ちゃんとした」管理を行っていた 中国が「2026年1月1日から純電気乗用車(EV)の輸出に対し、新たにライセンス制度を導入する」との報道。 これは激しい価 ...
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2025年11月データ:爆発的に伸びる海外シェア
BYDの勢いはとどまるところを知らず、2025年11月の単月輸出台数が12万8,067台を記録して前年同月比で313.4%増という凄まじい伸び率出となったことが明らかに。
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現在、中国全体の輸出1位はChery(チェリー、奇瑞汽車)ではありますが、ガソリン車を含まない「電動車(NEV)」に限定すればBYDは世界で圧倒的な1位に君臨しています。
中国乗用車輸出ランキング(2025年1月〜11月累計)
| 順位 | メーカー | 輸出台数 | 前年同期比 | 特徴 |
| 1 | Chery(奇瑞) | 1,188,337台 | +14.0% | ガソリン車が主力 |
| 2 | BYD(比亜迪) | 878,498台 | +144.0% | 全車両が電動車(NEV) |
| 3 | SAIC(上海汽車) | 481,239台 | -1.5% | MGブランド等が苦戦 |
| 7 | テスラ(中国生産分) | 222,706台 | -10.5% | 中国からの輸出は減少傾向 |
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中国からの車両輸出が増加中、8月では前年比39%増、1-8月においても27%増。現実的に自動車業界は中国に支配されつつある
| ほんの数年前までは「まさか中国がここまで勢力を拡大する」とは誰も思わなかったであろう | 内燃機関搭載車、EVともに中国車は世界を席巻しつつある さて、2024年8月、中国は61万台の自動車を輸出 ...
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テスラを超えた11の市場。世界はBYDを選び始めた?
2024年末に「テスラ超え」を視野に入れ、2025年はBYDが「テスラ超え」を明確にした歴史的な年となっており、以下の主要11市場においてBYDはテスラの販売台数を上回っています。
- 欧州: イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストリア、アイルランド
- アジア: タイ、マレーシア、シンガポール、トルコ、中国(本土)
ブラジルやトルコ、シンガポールなどの新興市場、さらにはイギリスやドイツなど成熟市場の両方においてBYDは「最も売れている電動車ブランド」としての地位を確立しており、これは「驚くべき」事実であるといえそうですね。
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BYDが「中国初の自動車専用巨大貨物船」、BYDエクスプローラー1」を建造し運用開始。さらには追加で7隻を投入し世界中へとEVを大量に輸出すると発表
Image:BYD(X) | いかに中国広しといえど、これができるのはBYDくらいのものであろう | BYDの勢いはどうにも止めようがない さて、BYDは今年1月に初となる「自社専用の自動車輸出専用の ...
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累計生産1,500万台達成。わずか13ヶ月で500万台を上乗せ
このBYDの輸出の勢いを支えるのは圧倒的な生産スピードで、これを示すのは1,000万台達成(2024年11月)から1,500万台達成までに要した時間が、わずか13ヶ月である点です。
この加速力こそが、BYDが「世界の工場」から「世界のブランド」へと躍進した原動力であるというわけですね。
なお、2025年12月18日には山東省済南市の工場で累計1,500万台目のNEV(新エネルギー車)がラインオフし、記念すべき1,500万台目の車両は高級サブブランドDenza(騰勢)の大型SUV「N8L」であったことについてもアナウンスがなされています。
From December 12–15,BYD showcased the future of mobility at the E-Mobility Festa 2025 in Tashkent, Uzbekistan!✨
— BYD Global (@BYDGlobal) December 19, 2025
From immersive tech zones to the stunning lineup of new energy vehicles, every moment celebrated innovation. The launch of BYD ATTO 8 marked a new chapter for… pic.twitter.com/KS5GFdjIVk
2026年の野望:さらなる高み、輸出160万台へ
BYDの勢いは2026年にさらに加速する見込みであり・・・。
- 輸出目標の引き上げ: 2026年の海外販売目標を150万〜160万台に設定(シティ銀行のレポートによる)
- 新型フラッグシップの投入: 全長5mを超える超大型セダン「Seal 08」と、テスラ・モデルXに対抗する大型SUV「Sealion 08」を2026年初頭に投入予定
- 超急速充電: 次世代モデルには、最大1メガワット(1000kW)の超急速充電技術が搭載される見通し
なぜBYDはここまで強いのか?
BYDの強みはバッテリーから半導体までを自社で垂直統合して生産する「コスト競争力」であるとされますが、デザインの洗練、現地ニーズ(特にタイやオーストラリア)に合わせたサスペンションのチューニングなど、「海外で戦うためのローカライズ」に惜しみない投資を行っている点が「テスラとの差を詰め、追い越した要因」なのかもしれません。
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【独走】テスラを圧倒。BYDが累計生産1,500万台達成で見せた「世界最強」の爆発力の秘密とは
| まさかBYDがこれほどまでの成長力を見せるとは | この記事の要約 歴史的快挙: 新エネルギー車(EV・PHEV)の累計生産が1,500万台を突破 驚異の加速力: 2024年末の1,000万台から ...
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All-new BYD Atto 8 has arrived in the GCC.
— BYD Global (@BYDGlobal) December 17, 2025
BYD has officially launched the large seven-seat plug-in hybrid SUV in Saudi Arabia, Oman, Kuwait, and Qatar, with launches coming soon in the UAE and Bahrain.
Available in both DM-i and DM-p versions, and featuring Google Built-in, BYD… pic.twitter.com/gkvT1DFmxs
実際のところ、日本進出においても「オンライン販売が受け入れられにくい」日本市場にあわせて(テスラ、ヒョンデとは異なり)大規模ディーラー展開を行ったり(さらには日本に適した広告戦略を採用)、さらには外国勢としては「初の」軽規格EVを投入したりという対応が光っており、これを「世界中で」行っているとなると、もうライバルたちは「どうしようもない」のかもしれませんね(日本はトヨタやホンダといった”地元”自動車メーカーがあるが、地元自動車メーカーを持たない国々においては、BYDの対応が光ることとなる)。
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BYDが日本の軽自動車市場に宣戦布告。新型EV「Racco(ラッコ)」でサクラ/eKクロスに挑戦、その「勝機」と「動機」とは
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参照:BYD, CarNewsChina














