
Image:materimac(Instagram)
| CEO自ら「新しいおもちゃ」を雪山でテスト |
さすがは「クルマは乗ってなんぼ」というメイト・リマックだけのことはある
2026年1月7日、ブガッティ・リマックのCEO、メイト・リマック氏が自身のSNSで驚きの動画を公開。
映し出されたのは、2026年後半に納車が予定されているブガッティの最新ハイパーカー「トゥールビヨン(Tourbillon)」。
そしてメイト・リマック氏が自らクロアチアの首都ザグレブ近郊の雪深い駐車場にてこの1800馬力の怪物を激しく振り回し、豪快なドリフトを披露しているとして話題となっています。
参考までに、ちょっと前には雪溜まりに突っ込み、スコップで掘り出される姿が目撃され「大丈夫か?」と心配されていたこのプロトタイプではありますが、今回の動画では雪道をものともしない圧倒的なトラクションとV16エンジンの咆哮を見せつけているわけですね。
この記事の要約
- CEOの雪上暴走: メイト・リマック氏がトゥールビヨンで雪上ドリフトを披露
- V16サウンド解禁: 8.3L自然吸気V16エンジンの、鋭くも重厚な始動音と加速音が確認される
- 雪にも負けないAWD: 3基のモーターとエンジンを組み合わせたハイブリッドAWDによる車体制御力を証明
- スタックからの復活: 先週話題になった「雪に埋まったブガッティ」と同じ車両でのリベンジ
詳細:V16エンジンが奏でる「最後の咆哮」
今回の動画で最も注目されたのが背後に搭載された8.3L V型16気筒自然吸気エンジンのサウンドです。
- 最高回転数9,000rpm: コスワースと共同開発されたこのエンジンは、ターボを介さないピュアな吹け上がりを持っている
- 控えめだが鋭い音: 始動時や低回転では最新の規制に配慮した「少し抑えられた音」に聞こえるものの、高回転域では往年のF1マシンを彷彿とさせる金属音を響かせる
- ハイブリッドの恩恵: 低速域ではエレクトリックモーターがトルクを補い、雪上のような滑りやすい路面でも精密なスロットルコントロールを可能にしている
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車種概要:トゥールビヨンの規格外スペック
ブガッティが「100年後も美しくある時計の(複雑機構の)ように」と願って名付けたこの車は、性能もまさに時を止めるレベルです。
| 項目 | スペック詳細 |
| パワートレイン | 8.3L V16 NA + 3基のエレクトリックモーター |
| 最高出力 | 合計 1,800 hp (エンジン 1,000hp / モーター 800hp) |
| 最大回転数 | 9,000 rpm |
| 0-100km/h加速 | 2.0 秒 |
| 最高速度 | 445 km/h (スピードキー使用時) |
| 販売価格 | 約450万ドル (約6.5億円〜) |
| 生産台数 | 世界限定 250台 (完売) |
なぜブガッティを「雪道」で走らせるのか?
「6億5000万円もする車を雪道で走らせるオーナーなんていないだろう」と思うかもしれませんが、しかしメイト・リマック氏はこう語っています。
「白紙の状態から5年かけてここまで来た。トラック(サーキット)でのテストは2年前からやっているが、現実の過酷な環境でのロードテストは別物だ」
そしてブガッティの哲学は「あらゆる環境で最高であること」。
砂漠の酷暑から北欧の極寒まで、どんな状況でも1800馬力を制御し、安全に、かつ刺激的に走れることを証明するために、CEO自らがステアリングを握り、時にはスタックしてスコップを手にすることさえ厭わないというわけですね。
さらにメイト・リマック氏は「どんなクルマであってもガレージに保管したままにしておくのはもったいない」とも以前に語ったことがあり、ハイパーカーであっても「乗ってナンボ」と考え、日常性を重視していることがわかります(ただ、この動画では雪がダクトを塞いでしまい、冷却性能に影響を及ぼさないかどうかが心配ではある)。
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結論:2026年、ハイパーカーの頂点が塗り変わる
シロン(Chiron)が伝説となり、その後を継ぐトゥールビヨン。
今回の雪上テストは、この車が単なる「ガレージに飾る宝石」ではなく、荒天の中でも走りを楽しめる「本物のドライバーズカー」であることを世界に知らしめることとなっています。
2026年後半、最初のオーナーに鍵が渡されるとき、ぼくらは自動車の歴史の新たな1ページを目撃することとなりそうですね。
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