
Image:TOYOTA
| 2025年を締めくくる市場動向:トヨタの独走とホンダ・日産の粘り |
この記事の要約
- トヨタ無双: ヤリス、シエンタ、ライズなどトップ5を独占。ヤリスは1.1万台超えで首位を堅持
- ルーミーの爆発: 前年比311.8%という驚異的な伸びで5位にランクイン
- ミニバン市場の混戦: ホンダ「フリード」がトヨタ勢に食らいつく6位。日産「セレナ」もトップ10を維持
- EVの胎動: トヨタ「bZ4X」が前年比4233.3%と爆増し、本格普及の兆し
2025年12月の国内新車販売(登録車)は、例月通りにトヨタの圧倒的な供給力と商品力が際立つ結果となっており、首位の「ヤリス」は11,602台を販売して不動の地位を築いています。
一方で供給が安定した影響か、5位の「ルーミー」が前年比約3.1倍、3位の「ライズ」が約2倍と、特定の車種に需要が集中する傾向が見られます(ルーミーは登場から9年が経過しており、長寿にもかかわらず検討)。
Image:Toyota
ホンダでは「フリード」が6,968台で6位に食い込みトヨタの壁を崩す唯一の存在感を示しているほか、日産は「セレナ」「ノート」がトップ10圏内をキープしているももの前年比では10%〜30%近い減少となっており、2026年以降の巻き返しが注目される、という状態です。
乗用車ブランド通称名別順位ランキング(2025年12月)
以下は2025年12月の販売実績に基づいたトップ50のランキング表。
| 順位 | ブランド通称名 | メーカー | 台数 | 前年比(%) |
| 1 | ヤリス | トヨタ | 11,602 | 76.1 |
| 2 | シエンタ | トヨタ | 9,239 | 133.7 |
| 3 | ライズ | トヨタ | 8,665 | 199.1 |
| 4 | カローラ | トヨタ | 8,378 | 65.9 |
| 5 | ルーミー | トヨタ | 7,758 | 311.8 |
| 6 | フリード | ホンダ | 6,968 | 105.9 |
| 7 | アルファード | トヨタ | 5,656 | 74.6 |
| 8 | ノア | トヨタ | 5,376 | 109.7 |
| 9 | ヴォクシー | トヨタ | 5,307 | 101.9 |
| 10 | セレナ | 日産 | 5,078 | 91.2 |
| 11 | ノート | 日産 | 4,724 | 72.9 |
| 12 | ヴェゼル | ホンダ | 4,615 | 94.1 |
| 13 | ステップワゴン | ホンダ | 4,539 | 166.1 |
| 14 | ジムニー | スズキ | 4,245 | 195.7 |
| 15 | ハリアー | トヨタ | 4,199 | 129.0 |
| 16 | アクア | トヨタ | 4,003 | 70.8 |
| 17 | ソリオ | スズキ | 3,735 | 140.2 |
| 18 | フィット | ホンダ | 3,436 | 96.7 |
| 19 | クラウン | トヨタ | 3,433 | 83.2 |
| 20 | プリウス | トヨタ | 3,294 | 48.0 |
| 21 | ランドクルーザー | トヨタ | 2,795 | 64.6 |
| 22 | CX-5 | マツダ | 2,624 | 188.0 |
| 23 | フォレスター | SUBARU | 2,396 | 123.0 |
| 24 | インプレッサ | SUBARU | 2,229 | 102.9 |
| 25 | ヴェルファイア | トヨタ | 1,912 | 97.9 |
| 26 | クロスビー | スズキ | 1,817 | 206.9 |
| 27 | ロッキー | ダイハツ | 1,711 | 135.5 |
| 28 | MAZDA2 | マツダ | 1,521 | 85.5 |
| 29 | スイフト | スズキ | 1,452 | 65.3 |
| 30 | WR-V | ホンダ | 1,353 | 46.6 |
| 31 | LBX | レクサス | 1,305 | 109.7 |
| 32 | レヴォーグ | SUBARU | 1,134 | 134.0 |
| 33 | CX-30 | マツダ | 1,124 | 133.3 |
| 34 | NX350H | レクサス | 1,096 | 78.7 |
| 35 | エクストレイル | 日産 | 1,071 | 64.6 |
| 36 | シビック | ホンダ | 963 | 67.3 |
| 37 | MAZDA3 | マツダ | 834 | 104.5 |
| 38 | エクリプスクロス | 三菱 | 794 | 120.5 |
| 39 | フロンクス | スズキ | 788 | 55.6 |
| 40 | bZ4X | トヨタ | 762 | 4233.3 |
| 41 | ZR-V | ホンダ | 750 | 36.8 |
| 42 | RAV4 | トヨタ | 711 | 126.3 |
| 43 | デリカD5 | 三菱 | 707 | 41.7 |
| 44 | ハイエースワゴン | トヨタ | 650 | 942.0 |
| 45 | キックス | 日産 | 647 | 87.6 |
| 46 | JPN TAXI | トヨタ | 613 | 79.5 |
| 47 | 86 | トヨタ | 592 | 97.4 |
| 48 | RX500H | レクサス | 583 | 2332.0 |
| 49 | リーフ | 日産 | 575 | 180.3 |
| 50 | CX-80 | マツダ | 560 | 46.5 |
Image:Nissan
メーカー別分析:強すぎるトヨタと転換期のライバルたち
トヨタ:全方位戦略の結実
トヨタは上位5車種を独占するのみならず、ミニバン(シエンタ、ノア、ヴォクシー、アルファード)、SUV(ライズ、ハリアー、ランドクルーザー)、コンパクト(ヤリス、アクア)といったあらゆるカテゴリーで上位を席巻中。
特筆すべきは40位の「bZ4X」で、前年比4233.3%という異次元の伸びを示しており、BEV(電気自動車)市場においてもシェアを急速に拡大させています。※マイナーチェンジが実施されたタイミングでもあり、デモカーが大量登録された可能性が高い
ホンダ:「フリード」が孤軍奮闘
ホンダは「フリード」が前年比105.9%と堅調に推移して唯一トヨタのトップ5に迫る健闘を見せており、その一方で新世代の「WR-V」や「ZR-V」は前年比を大きく割り込むなど(全体的にSUVが堅調なトレンドの中、これはけっこう深刻である)販売戦略の再構築が求められています。
Image:Honda
日産:電動化戦略の足踏み
日産は「セレナ」が10位、「ノート」が11位と、かつての看板車種がランクを落とす結果となり、EVの先駆けである「リーフ」が49位で前年比180.3%と伸びを見せているのは好材料ではあるものの、登録車全体の底上げには至っていないという状況です。
スズキ・ダイハツ:SUVとコンパクトの逆襲
スズキは「ジムニー」が14位(前年比195.7%)、「クロスビー」が26位(同206.9%)と、SUVモデルが大幅な増収を記録。
不正問題から回復したダイハツも「ロッキー」が27位にランクインし、市場への復帰を印象づけています。
車種概要:今月の「伸び」トップ3の特徴とスペック
ここで市場を驚かせた、前年比の伸び率が高い上位3車種をピックアップしてみます。
1. トヨタ ルーミー(5位・前年比311.8%)
コンパクトながら圧倒的な室内空間を誇る、子育て世代の味方。
- 全長×全幅×全高: 3,700×1,670×1,735mm
- 特徴: スライドドアとウォークスルー可能な室内が、軽自動車からのステップアップ層に絶大な支持
2. トヨタ ライズ(3位・前年比199.1%)
5ナンバー枠に収まるコンパクトSUVとして、女性や若年層から圧倒的な人気。
- 全長×全幅×全高: 3,995×1,695×1,620mm
- 特徴: 1.0Lターボの力強い走りと、SUVらしい力強いデザイン。取り回しの良さが都市部で重宝される
3. スズキ ジムニー(14位・前年比195.7%)
納期待ちが続いていた伝説のオフローダー。供給が改善し、一気にランクアップ(ノマドの追加が影響しているものと思われる)。
- 特徴: 唯一無二のラダーフレーム構造を持つ本格四駆。アウトドアブームの再燃も追い風に
Image:Suzuki
結論:2026年は「実用性」と「BEVシフト」が鍵
2025年12月のデータから見えてくるのは、ユーザーが「シエンタ」や「フリード」のような実用性の高いミニバン、あるいは「ライズ」のような扱いやすいSUVに回帰している点(いずれも比較的求めやすい価格帯という点にも要注目)。
また、トヨタのBEV「bZ4X」やレクサスのハイブリッドモデルが記録した異例の伸び率は、消費者の意識が確実に次世代パワートレインへ向かっていることを示唆しています。
2026年は、これらの既存人気車種の改良に加え、日産やホンダがどのような「電動化のアンサー」を出せるかが、ランキングの勢力図を塗り替える鍵となるのかもしれませんね。
Image:Toyota
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参照:日本自動車販売連合協会















