
| アジア圏では「個性的なカラー」が人気化の兆し |
2025年車体色トレンド「ここがポイント」
- 米国は「白」が圧倒的: シェア29%で1位。ただし、前年の33%からは微減傾向
- 無彩色(白・黒・灰)で7割以上: 米国は上位3色だけで市場の74%を占める「無彩色大国」
- 欧州は「グレー」が首位: 地域によって好みが分かれ、欧州ではグレーが26%でトップ
- アジアで「派手色」が急増: イエロー、ゴールド、グリーンなどの個性派カラーがアジア圏でシェア拡大
なぜアメリカ人は「無難な色」を選ぶのか?統計が示す驚きの事実
「もっと路上にカラフルなクルマが増えればいいのに」――ぼくはいつもそう考えるのですが、それくらい「白黒」のボディカラーであふれかえるのが現在の自動車業界の状況です。
実際のところ、最新のアクサルタ(Axalta)の調査結果でも世界中でこの傾向に変わりはなく、とくに2025年のアメリカ市場では「白・黒・グレー」の独壇場(これらで74%を構成)という結果が出ていますが、なぜ魅力的なグリーンやパープルの新色が発売されたとしても多くの人は「白や黒」に落ち着くのか。
そこには、リセールバリュー(売却価格)への意識や、洗練されたシンプルさを好む現代的な心理が隠されているようです。
2025年マーケット別・人気色ランキング
1. アメリカ:安定のホワイト、追うブラック
アメリカでは「ホワイト(29%)」が首位となり、2位の「ブラック(23%)」、3位の「グレー(22%)」が僅差で続くことに。
注目すべきは、ブルー(6%)が「無彩色以外」で最も選ばれたカラーになった点で、これから「ブルー」が来るのかもしれません。
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2. 欧州・アジア:地域で異なる「最良の色」
そして世界に目を向けるとトレンドは一様ではなく・・・。
- 欧州: 都会的でクールな「グレー(26%)」が1位
- アジア: 高級感を象徴する「黒(26%)」が1位。さらに、イエローやゴールドが前年比+6%と急上昇
- 南米: 圧倒的に「白(35%)」が支持されている
2025年 ボディカラーのシェア一覧(米国)
そしてこちらが米国における「人気ボディカラーランキング」。
アメリカというと「けっこう派手」な印象があるものの、これはちょっと意外な結果ではありますね。
| 順位 | カラー | シェア率 | 前年比 |
| 1位 | ホワイト | 29% | ▼ 4.0% |
| 2位 | ブラック | 23% | 微増 |
| 3位 | グレー | 22% | 安定 |
| 4位 | シルバー | 7% | 減少傾向 |
| 5位 | ブルー | 6% | 有彩色トップ |
| 6位 | レッド | 5% | 微増 |
ボディカラーと市場のゆくえ
車体色のトレンドはその時代の社会情勢やライフスタイルを反映しているといい、現在のところ以下のような流れになっていると分析されています。
- リセールバリューの壁: ホワイトやブラックが強い最大の理由は、中古車市場での圧倒的な需要であり、「次に売る時」を考えると、冒険しにくいという消費者の本音が透けて見える
- 「質感」の進化: アクサルタの専門家によれば、同じ「白」や「グレー」でも、近年は塗装技術の向上により、深みや動きのある「 contemporary finishes(現代的な仕上げ)」が好まれるようになっている
- 個性の兆し: アジアでのゴールド系や、欧米でのグリーン系の微増は、画一的なものから「少しだけ自分らしさを出したい」という層が増えている証拠
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「ホワイト」が減った4%はどこへ行った?
米国のホワイトのシェアが4%減ったことは「実は」大きなニュースだといい、この「流出したシェア」は、レッド、グリーン、ブラウンなどの「有彩色」へと分散しているのだそう。
こういった傾向を見るに、「迷ったら白」という時代から、「少しこだわった色」を選ぶ時代へと”緩やかに”シフトが始まっているのかもしれませんね。
ぼくらの選ぶ「ボディカラー」が、次のトレンドを作る
2025年も「ホワイト」が王座を守りましたが、世界中で有彩色や新しい仕上げへの関心は確実に高まっています。
クルマの色は、単なる見た目以上の意味を持ち、それはオーナーのライフスタイルや価値観の表明や主張にほかならないから。
もし、次に買うクルマで「本当に好きな色」があるのなら、リセールバリューに惑わされずにその直感に従ってみるのもカーライフを豊かにする最高の方法かもしれません。
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参照:Alalta
















