
| メルセデスAMGは電動化を「継続」?この分野でのリーダーを目指す |
メルセデスAMGが、そのブランドの歴史を塗り替える「1,000馬力超」の完全自社開発電動SUVの計画を加速させていることが明らかに。
すでに「箱型ボディ」を持つ電動SUVについてはティーザー画像が公開されていますが、今回は「クーペSUV」の存在がYouTubeへと公開されたスパイ動画から明らかになっていて、世界的なSUV人気の高まりを受け、AMGは次世代の「電動スーパーSUV」にてラグジュアリー市場の覇権を狙おうとしているのかもしれません。
-
-
メルセデス・ベンツがBMWとレクサスから「トップ奪還計画」を表明。そもそもなぜトップから3位に陥落したのか
| メルセデス・ベンツは「電動化戦略」が裏目に出ることでライバルに対して「後塵を拝する」結果に | かつての王者がいまでは「3位」に 目標は年間40万台: メルセデスは2020年代末までに米国で現在の ...
続きを見る
【この記事の3点まとめ】
- AMG専用「AMG.EA」プラットフォーム: 既存のメルセデス車の流用ではなく、アファルターバッハでゼロから設計された電動車専用アーキテクチャを採用
- 4桁馬力のハイパフォーマンス: 「GT XXコンセプト」譲りの3モーター構成により、1,000馬力を優に超える圧倒的なパワーを実現
- 2027年の市場投入を予定: SUVとクーペSUVの2つのボディスタイルを展開し、ポルシェやロータスの競合モデルを迎え撃つ
AMG専用プラットフォームで実現する「4桁馬力」の世界
「電動化のペースがスローダウン」しつつあるとはいえ、メルセデス・ベンツの販売台数の半分以上をSUVが占める中、AMGが独自の電動SUVを開発するのは極めて自然な流れと言えます。
今回は箱型SUVに加えてクーペSUVを開発している(ほぼ同時進行の可能性が高い)ことが明らかになっていますが、注目すべきは(様々な報道によれば)この新型SUVが「AMG.EA(AMG Electric Architecture)」と呼ばれるEV専用プラットフォームをベースにしている点。
Image:Mercedes-Benz
これは高性能EVのために特別に、そしてAMGによって開発されたもので、驚異的なパワー密度を誇る「アキシアルフラックス(円盤型)モーター」と、超高速充電を可能にする「800Vシステム」を統合しています。
F1技術を凝縮した次世代パワートレイン
この新型SUVの心臓部には、コンセプトカー「GT XXコンセプト」で培われた最先端技術が惜しみなく投入され、特に注目すべきはF1からのフィードバックを受けた「直接冷却式円筒形セル」。
これは各セルを冷却液で個別に管理することで、サーキット走行のような過酷な状況下でも安定したパフォーマンスを維持し、バッテリーの長寿命化にも寄与するものであると説明されています。
Image:Mercedes-Benz
パワートレインの主要スペック(予測)
| 項目 | スペック・内容 |
| 最高出力 | 1,000馬力(746kW)以上 |
| モーター構成 | 3モーター(フロント×1、リア×2) |
| バッテリー | 円筒形セル / 直接冷却方式 / 800Vアーキテクチャ |
| 充電性能 | 5分で約400km分の航続距離を回復(最大850kW超の超急速充電) |
Image:Mercedes-Benz
SUVとクーペ、2つの顔を持つ「Born in Affalterbach」
「Born in Affalterbach(アファルターバッハ生まれ)」を掲げるこのプロジェクトは、単なる1車種に留まらず・・・。
- 2つのボディスタイル: 実用的なSUVスタイルに加え、流麗な「クーペSUV」バージョンの導入も計画されていることが明らかに
- デザイン哲学: 「AMG First, EV Second(まずAMGであること、次にEVであること)」を掲げ、AMG伝統の情熱的なデザインと最新の空力性能を融合
- 競合比較: ポルシェ・カイエンEV、ロータス・エレトレ、BMW XMといった、並み居る超高性能SUVたちが直接のライバルに
ただ、メルセデスAMG含むメルセデス・ベンツ全体のデザインを統括していたゴードン・ワグナー氏が「突如」退任したことで現在開発中のこれらSUV、そして先行して発売されるであろうAMG GT XXの市販バージョン(セダン)のデザインについてはなんらかの変更が加えられる可能性も。※さすがにセダンは今からの変更は無理かもしれない
-
-
メルセデス・ベンツ、ポルシェ911のライバルを「EVにて」開発か?AMGトップ「感情的にはやるべきだ。しかし・・・」
Mercedes-AMG | メルセデス・ベンツ、AMG GTにて「成せなかった」夢を実現できるか | AMGが次に狙うのは「911対抗EV」? EV市場は足踏み状態にあり、「ガソリン(も)重視」とい ...
続きを見る
Image:Mercedes-Benz
同氏の退任の理由については明確にされていませんが、あまりにも「突然」、そしてメルセデス・ベンツからも(これまでの活躍に対する)謝辞がなかったことからも「喧嘩別れ」の可能性が考えられます。
実際のところ、メルセデス・ベンツのEVが「失敗」に終わったことにつき、同氏のデザインをその一因とする声も多く、内部からは退任要求が上がっていたのかもしれません。
-
-
メルセデスAMG、新型モデルはすべて「バットマン的であるかどうか」を判断するテストをクリアする必要に迫られることに。次世代EV戦略とそのブランド哲学とは
| メルセデスAMGが掲げる「バットマン哲学」とは | メルセデスAMGはたしかに「バットマン」とのコラボレーションを行ったことがあるが メルセデスAMGはV8エンジンを縮小する一方、ブランドのアイデ ...
続きを見る
-
-
メルセデス・ベンツの「顔」が消える?28年間同社のデザインを牽引したデザイナー、ゴードン・ワグナー氏が電撃退任、一つの時代が終わる
| ゴードン・ワグナー氏の「28年の功績」と次世代への影響とは | この記事を5秒で理解できる要約 ニュース: メルセデス・ベンツの最高デザイン責任者(CDO)ゴードン・ワグナー氏が2026年1月31 ...
続きを見る
結論:電動化でも「AMGの魂」は死なず
V8エンジンの咆哮を愛するファンにとって、メルセデスAMGの電動化シフトは複雑な心境かもしれません。
しかし、AMGが提示する「1,000馬力超」という数字、そしてそれを支える妥協なき専用設計は、電動時代においても「最速」を目指すブランドの意志を証明しています。
物理的なシャフトを持たない4輪独立トルクベクタリングや異次元の加速性能。
2027年にそのベールが脱がされるとき、ぼくらは「スーパーSUV」の定義が書き換えられる瞬間を目撃することとなりそうですね。
Image:Mercedes-Benz
合わせて読みたい、メルセデス・ベンツ関連投稿
-
-
メルセデス・ベンツ「ヴィジョン・アイコニック(Vision Iconic)」発表。ソーラーペイントや巨大発光グリルを備え”未来と伝統を融合した”ド迫力のコンセプトカー
Mercedes-Benz | これまでのメルセデス・ベンツとは全く異なるデザイン言語を押し出してきた | メルセデス・ベンツ、「Vision Iconic」で“新しいアイコンデザイン時代”を宣言 メ ...
続きを見る
-
-
メルセデス-AMGの未来がここに。「CONCEPT AMG GT XX」正式公開。F1由来の革新EVドライブと未来のスポーツカー像、2026年には市販へ
Mercedes-AMG | ボクが予想したのとはずいぶん異なる姿で出てきたが | メルセデスAMG、未来のEVスポーツ「CONCEPT AMG GT XX」を発表 さて、メルセデス・ベンツが予告通り ...
続きを見る
-
-
【驚異の出力密度】重量わずか13kg、出力738馬力の次世代EVモーターが登場。開発元はメルセデス・ベンツが買収した「Yasa」
Image:Mercedes-Benz | エレクトリックモーターの常識が変わる瞬間がやってきた | エレクトリックスポーツ、ハイブリッドスポーツに「新たな可能性」 エレクトリックモーターの小型化・軽 ...
続きを見る
-
-
【AMGが“疑似シフト”搭載EVを開発中】「ただの電気自動車では意味がない」──メルセデスが追求する“感情”と“V8の魂”
Mercedes-AMG | EVに“感情”を──AMGが挑む「電動でもワクワクできるクルマ作り」 | 疑似ギアシフト&V8風サウンドで“本物らしさ”を演出 多くの自動車メーカーが挑戦してきた「エモー ...
続きを見る

















