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BMWがメルセデス・ベンツ Gクラスに対抗する本格オフロードSUV「G74」の開発を断念か。最終段階で計画が「白紙」になった理由とは

BMW M2の「BMW」バッジ
Life in the FAST LANE.

| BMWにとっては「数少ない」空白地帯であったはずである |

リスクが小さく「勝算が大きい」セグメントであるとも見られていたが

メルセデス・ベンツ「Gクラス」の対抗馬としてBMWが水面下で開発を進めていたと噂される本格オフロードSUV。

プレミアムSUV市場において、レンジローバーやメルセデス・ベンツGクラスが圧倒的な存在感を放つ中、BMWファンや自動車業界の間でも「ついにバイエルンからも本格クロスカントリーモデルが登場するのか」と大きな期待が寄せられていたのが昨日まで。

そして今日、BMW情報に精通する海外メディア「BMW Blog」などの複数の情報源によると、この待望の新型オフロードSUVは経営陣による最終承認会議を通過できず、計画が事実上の頓挫に至ったと伝えられており、なぜBMWはこの野心的なプロジェクトを見送ることになったのか、その背景と高級オフローダー市場の現実について考えてみたいと思います。

BMWが本気のオフローダーを開発か? メルセデス・ベンツGクラスやランドローバー・ディフェンダーの対抗馬「G74」発売のウワサ
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【この記事の要約】

  • Gクラス対抗の本格オフロードSUV計画が座礁:BMWが開発を進めていたと噂されていた、メルセデス・ベンツ「Gクラス」やランドローバーに対抗する専用オフロードSUVが最終段階の承認を得られず事実上の開発中止(白紙)となったもよう。
  • M部門トップも前向きだったプロジェクト:今年2月にBMW M部門のトップであるフランク・ファン・ミール氏がパフォーマンス重視のオフロードSUVについて前向きな姿勢を示すなど期待が高まっていたが、最終関門を突破できなかった。
  • 開発コードネームは「G74」か:伝えられるところによると、次世代のX5プラットフォームの改良版をベースとし、2028年に生産終了が噂されるフラッグシップ「XM」の精神的後継モデルとしての役割が期待されていた。
  • 高級オフローダー市場の難しさ:Gクラスの圧倒的な市場成功の裏で、プレミアムブランドが専用の本格オフロードモデルを量産化することの経済的・技術的なハードルの高さが改めて浮き彫りとなった。

幻に終わった開発コード「G74」:X5プラットフォームをベースにした本格派

これまでBMWが公式に「Gクラスのライバルを投入する」と明言したことは一度もなく、しかし業界内ではさまざまな憶測が飛び交っていたのが実情であり、さらには今年2月、BMW M部門のトップを務めるフランク・ファン・ミール氏がカーメディアのインタビューに対し、パフォーマンス志向のオフロードSUVについて「ノーとは言わない」と含みを持たせた発言をしたことで市販化への期待が一気に高まっていたわけですね。

伝えられる計画では、新型オフロードSUVの開発コードネームは「G74」と呼ばれ、以下のような特徴を持つと噂されており・・・

  • プラットフォーム:定評のあるBMW「X5」の車台をさらに強化・改良した専用設計。
  • 位置づけ:2028年にライフサイクルを終えると予想されているハイパフォーマンスSUV「XM」の精神的後継モデル。
  • 方向性:ラグジュアリー性と過酷な悪路走破性を高次元で両立させた、純粋なオフロード性能を持つ本格クロスカントリー。
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しかし、BMW Blogが報じた関係者の話によると、このG74プロジェクトは社内の最終承認ラウンドをクリアできず「計画の継続が断念された」。

つまりこのG74は「幻」となってしまい、もしかすると過去に破棄されたいくつかのプロジェクト同様、何年かが経過した後に「あの時は・・・」と語られるようになるのかもしれません。※下の画像はX5の特別仕様車「シルバー アニバーサリー エディション」

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加熱する高級オフローダー市場と、BMWが立ち止まった理由

近年、ラグジュアリーブランドによる本格オフロードSUV市場は世界的に活況を呈しており、メルセデス・ベンツ「Gクラス」が不動の人気を誇るなか(過去最高の販売を記録し続けている)、新たなる選択肢として各社がこのセグメントへの参入意欲を示してきたというのが直近の状況です。

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高級オフロードSUVセグメントの動向

ブランド動向・展開状況
メルセデス・ベンツ「Gクラス」が世界的な大成功を収め、EV版(G 580 with EQ Technology)も含めて絶大なブランド力を維持。
ランドローバー「ディフェンダー」シリーズが絶好調で、プレミアムオフローダーのベンチマークとして君臨。
BMWX5やX7などのラグジュアリーSUVで成功を収める一方、専用オフロードSUV「G74(仮称)」は最終承認に至らず見送り。
ジェネシス/ ヒョンデ / アウディ / キャデラック各社ともこの高収益・高ステータスのプレミアム・オフロード市場への参入やコンセプト提示に関心を示している状態。
メルセデス・ベンツGクラス(G580)のリア
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なぜGクラスへの対抗は難しいのか?

つまるところ、Gクラスの大成功を受け、この「自社が踏み入れていない、そして競争が厳しくないであろう」ジャンルに続々と各社が参入を試み、あるいは検討しているという状況ではありますが、メルセデス・ベンツ Gクラスが築き上げた独自のステータスと成功は、単に「性能の高い競合車を作れば(Gクラスと同じように)売れる=Gクラスを再現できる」という単純なものではなく、BMWは最終的に以下の判断を下したのだと推測されています。

  • 莫大な開発・専用コスト:ラダーフレームや強靭な専用ボディ構造など、既存の乗用車用プラットフォーム(CLAR等)の流用が難しい本格オフロード車は、開発と製造に莫大な投資が必要になる。
  • ニッチな需要と収益性:非常に高価格で販売できる一方、開発費の回収や量産効果のバランスを取るのが難しく、ブランド全体のポートフォリオにおいてリスクが高いと判断された可能性がある。

BMW Mが選ぶべき「次の一手」とは?

今回のオフロードSUV計画の頓挫は、BMWが「流行りのセグメントに安易に乗っかるのではなく、ブランドのコアコンピタンス(強み)に集中する」という現実的な経営判断を下した結果であるとも考えられます。

そしてBMW M部門が手掛けるモデルといえば、圧倒的なハンドリング性能を誇る「M3」「M4」や、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)の枠を超えた俊敏性を持つ「M5」「X5 M」など、舗装路での「駆けぬける歓び」を極めたモデルがその代名詞。

オフロード市場での覇権争いを追うよりも、得意とする電動化技術や軽量化、そして次世代のドライビングダイナミクスへと経営資源を集中させる方がブランドの長期的な価値向上につながると判断された可能性があり、そしてその判断は「至極真っ当」だとも考えられます。

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結論

BMWによるメルセデス・ベンツ「Gクラス」の対抗馬計画が白紙となったというニュースは、ロマンを求めるBMWファンにとっては少し寂しい結果かもしれません。

しかしビジネス的視点から見るならば、今回の判断は、Gクラスのような圧倒的なアイコンモデルに対抗するための投資がいかに莫大で、そして専用プラットフォーム開発のハードルがいかに高いかを物語る象徴的な出来事でもあり、そのぶんのリソースを「Mモデル」のようなBMWの象徴へと振り分けるのであれば「そちらのほうを支持したい」という気持ちもなきにしもあらず。

今後、プレミアムオフロード市場がどのように変化していくのか(参入を計画しているアウディやヒョンデがどう出るのか)、そしてBMW M部門が次にどのような「走りの新機軸」を打ち出していくのか、引き続き注目してゆきたいと思います。

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参照:BMW Blog

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