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| これまでに発売されたモデルの中では「もっともF1に近い」コンセプトと内外装を持っている |
「なんとしても」手に入れたいと願うコレクターは少なくないはずだ
自動車史に燦然と輝く伝説のスーパーカー「マクラーレン F1」。
その生みの親である鬼才ゴードン・マレー氏率いるGMSV(Gordon Murray Special Vehicles、GMAの特別車両製作部門)が現代の技術で公道での走りやすさと美しさを極限まで高めた新型スーパーカー「S1」を発表し、その内外装やコンセプトが「まんまマクラーレンF1の生き写し」だとして話題に。
サーキット専用であったスパルタンな「S1 LM」から一転、公道でのグランドツーリング(長距離ドライブ)を心地よく楽しむために再設計されたこのマシンは、まさに純粋な車好きが夢見た「現代に蘇るマクラーレンF1」そのものといった存在となっており、生産台数こそはS1 LMの5台に対し「64台」と増えるものの、「日常的に乗れる」という意味においては、このS1のほうが高い人気を誇ることとなるのかもしれません。

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この記事の要約
- 公道走行に特化した究極のオマージュ: サーキット特化型「S1 LM」をベースとし、エアロパーツを削ぎ落として流麗なデザインと快適性を手に入れた「S1」が誕生
- 12,100rpmまで回るコスワース製4.2L V12+6速MT: 681PS(690PS)を発生するNA V12エンジンに、ライフルボルトのような操作感の6速マニュアルトランスミッションを組み合わせ。
- アイコニックな「センタードライビングポジション」: マクラーレンF1最大の象徴である3人乗り中央運転席レイアウトと、1992年にモナコで展示されたショーカー由来の5スポークホイールを踏襲
- 限定64台の超希少モデル: わずか5台のみ生産されたS1 LMに対し、より多くのコレクターへ届けるため世界限定64台(個別のビスポーク対応)で展開

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「サーキットから公道へ」逆転の発想で生まれた普段使いできるV12
一般的なスポーツカーの開発では、まず標準のロードカーを発売し、その後にハードコアなレース仕様を追加していくのが定石ではありますが、ゴードン・マレー氏の近代プロジェクトでは逆のアプローチを取っており、まず昨年発表された「S1 LM」は、1995年ル・マン24時間レースを制したマクラーレンF1 GTRへのオマージュとして開発され、これは大型リヤウィングや過激なエアロパーツ、防音材すら省いた極限のサーキット性能を誇る「準レーシングカー」。
しかし今回登場した標準型の「S1」は、フロントスプリッターや巨大なリヤウィングを取り去り、車高を10mmアップ。
段差でのボディ破損リスクを劇的に減らし、エレガントで洗練された「公道で日常的に乗って楽しめる」ロードカーとして生まれ変わることとなっています。

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12,100rpmの快音と実用性を両立したパワートレイン
リアミッドシップに鎮座するのはCosworth(コスワース)と共同開発した4.2L 自然吸気(NA)V12エンジンで・・・。
- 最高回転数: 12,100 rpm
- 最高出力: 681 HP (690 PS / 508 kW)
- 最大トルク: 500 Nm (369 lb-ft) / 7,000 rpm
サーキット仕様のS1 LMに比べると最高出力こそわずかに抑えられているものの、実用域の性能が大幅に強化されており、最大トルクの80%をわずか2,500rpmから発生する広いトルクバンドを実現し、さらに6速MTには巡航用のハイギア(6速)を設定することで高速道路での快適なツーリングをサポートしています。

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ゴードン・マレーの最新作「GMSV S1 LM」はマクラーレンF1の再来か? 生産は5台のみ、その5台は同じオーナーによって注文される
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GMSV S1 主要スペック一覧
| 項目 | 詳細・仕様 |
| モデル名 | GMSV S1 (Gordon Murray Special Vehicles S1) |
| 生産台数 | 世界限定 64台 |
| 車両重量 | 997 kg未満 |
| パワートレイン | 4.2L Cosworth製 V12 自然吸気(NA) |
| 最高回転数 | 12,100 rpm |
| 最高出力 | 681 HP (690 PS) / 12,100 rpm |
| 最大トルク | 500 Nm / 7,000 rpm(2,500rpmで80%発生) |
| トランスミッション | 6速マニュアル(Hパターン / 露出リンケージ) |
| 乗車定員 | 3名(中央運転席レイアウト) |
| シャシー / ボディ | フルカーボンファイバー・モノコック / フルカーボンボディ |

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徹底的に高められたキャビンの快適性と細部へのこだわり
「S1 LM」の室内はヘルメットや耳栓が必須となるレベルのスパルタンさを持っていたものの、「S1」の内装はまったく異なるもので・・・。
- 静粛性の向上とガラスウィンドウ:防音材を追加することにより、”耳栓なし”でV12のエキゾーストノートを心地よく聴ける室内環境を実現。サイドウィンドウも競技用のレキサン(ポリカーボネート)から本物のガラスに変更され、手動開閉が可能に
- 快適なツーリングシートとオーディオ:バケットシートは上質なレザーとファブリックで仕立てられたコンフォート仕様へ変更され、軽量なオーディオシステムや更新されたインフォテインメントディスプレイが用意されている
- 90年代への完璧なオマージュ:フロントバンパーのインテーク内に埋め込まれたハイビームライトや、1992年のモナコでお披露目された初代F1プロトタイプを彷彿とさせる5スポークアルミホイールなど、マクラーレンF1ファンには堪らない細部のディテールが散りばめられている

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結論
今回登場した「GMSV S1」はスーパーカー市場においてきわめて重要なメッセージを提示する存在で、それは、「富裕層やコレクターが本当に求めているのは、単なる馬力競争やパドルシフトの超ハイテク電動カーではなく、五感で味わう純粋なアナログドライブ体験である」という点。
自然吸気V12、マニュアルトランスミッション、中央運転席、そして997kg未満の超軽量ボディ。ゴードン・マレー氏が示したこの答えは、デジタル化が進む現代における「一生モノの宝物」として世界中の自動車愛好家の心を揺さぶり続けることは間違いなく、ある意味での「家宝」となりうる価値をも秘めています。

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【理解を深める関連情報・補足】
- なぜ「マクラーレン」の名が付かないのか:ゴードン・マレー氏は1990年代にマクラーレンのチーフデザイナーとして「F1」を設計した人物。現在は自身のブランド「Gordon Murray Automotive(GMA)」およびカスタマイズ・限定車部門である「GMSV」を立ち上げて独立しているため、かつての名車を自らの手で「精神的後継車」として蘇らせています。
- 金箔(ゴールド)遮熱板の伝統も継承:マクラーレンF1のエンジンルームには、V12エンジンの強烈な熱から炭素繊維シャシーを守るために「純金(24金)の遮熱シート」が貼られていたことがよく知られています、今回の「S1」においても、この24金遮熱フードの仕様が引き継がれており、エンジニアリングへの一切の妥協なき美学を感じさせます。
- 2,000万ドル(約30億円)超で落札された「S1 LM」:世界限定5台しか作られなかった「S1 LM」の最終枠は、オークションで2,000万ドル(約30億円)以上の高値で落札されることに。今回の「S1」は64台と生産枠が増加したため、より実用的に走りを楽しみたいコレクターにとって絶好のモデルとなります。

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