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ランボルギーニ・ウラカンLP580-2を見てきた。4WDより質感の高い外装

2015/11/18

ランボルギーニ・ウラカンの後輪駆動モデル、LP580-2を見てきました。
その名の通り580馬力を発生し、これは4WDモデル比で-30馬力となるものの、「一輪あたりが受け持つ馬力」は4WDモデルよりも大きく、単にデチューンとは呼べない車です。

まずはざっと外観から。
フロントバンパー形状は大きく変わっており、LP610-4に比べるとやや先端が絞りこまれた印象も。
バンパー上面にはプレスラインが一本追加されて「二本」になっているのも特徴。
なおこれはリアバンパーにも反復されるので、LP580-2の特徴と言えそうですね。

LAMBORGHINI-Huracan-1061

フロントバンパーのエアインテークは両サイド、センターとありますが、これにはエアガイドが装着され、空気をしっかり導くようにできています。
これはLP610-4では隙間が多かった部分を埋めるような形状で、LP610-4よりもよく出来ているのでは(隙間がないので高級感がある)と感じる部分。
なお最近のポルシェも同じような作りになっており、(ガヤルドから続いてきた)メッシュグリルが無くなったこともあって「ポルシェのような」デザインと品質になった、という印象を受けました。

サイドやドア、ルーフは変更が無いようで、ガヤルド時代と同じく4WDと2WDとの差は前後バンパー形状、ということになりそうです。
そこでリアバンパーですが、これはフロント以上に大きく変わっているようです。
テールランプは同じですがそこから下は総入れ替え、という感じですね。
LP610-4では一本ものだったグリルが三分割され、その分割されたデザインはリアバンパーのアッパー部分(ボディカラー同色部分)に連続。

このグリルのセンター部のデザインが秀逸で、しょっとしたフィンのようなものが付いているのですが、これが良いアクセントになっています。
そしてリアバンパーのアッパー部分の左右においては天地が増加しており、LP610-4ではこの下のロアバンパーと「隙間」があったところが埋められるデザインに。
これも「質感が向上した」と感じる部分で、LP610-4がガヤルドから続く「イタリア品質」だとすれば、LP580-4はドイツ車品質になった、という感じです。

底から下のロアバンパーも形状が変更され、LP610-4の尖ったデザインからいくぶんゆるやかな形状に。
かつ、ディフューザー形状も変更され、ダブルデッキ構造になっている模様。
加えてリアバンパー(ロア部)の出っ張りが小さくなっているので、相対的にテールパイプが突出しているようにも見え、なかなかに迫力があります。

ぼく的にリアはLP580-4のほうが格好良いのではと考えており、リアグリル、リアバンパー(アッパー)、リアディフューザーはLP580-2用に交換したいと思えるほど(リアバンパーのロア部分はLP610-4のほうが好み)。
ただし、これらLP580-2用のリア一式はテール部分(ハイマウントストップランプのあるところ)からリアバンパー(アッパー)リアバンパー(ロア)まで連続した面構成を持っており、形状も異なるので、全交換が必要になりそうですね。

lamborghini-huracan-09

なおリアバンパー(アッパー)にもフロントバンパー同様にプレスラインが一本追加されることで「面」がひとつ増えていてリアフェンダーとの整合性が取れるようになっており、全体通してデザイン的にはLP610-4よりもLP580-2のほうが完成度が高く正しいんじゃないかと思えるところもありますね。

その他気付いた点はブレーキディスクが鋳鉄になっている点ですが、これはただの鋳鉄ではなく「ウェーブローター」(ただしオフィシャルフォトでは円形になっており、実際はどうなるか不明なところも)。
バイクによくある、ローター外周が波状やギザギザになっているアレですが、これがたまらなく格好良く、おそらく4輪(自動車)でこれを純正採用するのはウラカンが最初なんじゃないかと思います。
なおLP580-2のホイールサイズは標準で19インチとなり、ここはLP610-4と差のつくところ。

室内においてはほぼ差はないようですが、ピラーやルーフ内張りの一部がジャージ素材になるなどの変化がありますね。

スペック的には580馬力となるほか、RWDとなることでプロペラシャフト、ドライブシャフト等がなくなり、これによって約60キロ軽くなります(計測方法によって差がありますが、ドライだと油脂類を省いているのでもうちょっと差が小さい)。

価格は2462万4000円で、4WDの2970万円と比べるとかなり割安。
ホイールが19インチ、ブレーキローターが鋳鉄、フロントリフターがオプション(30万円)となるなど差異はありますが、その軽量性やデザインは「積極的に選ぶ」理由があると思います。

価格的にはマクラーレン570Sとほぼ同じで、馬力や他スペックもおおよそ同じと言え、フェラーリがラインアップしないゾーンをうまく突いてきた、という感じですね(強いて言えば性格が異なるながらもカリフォルニア。もしかするとフェラーリは”ディーノ”をこのプライスレンジに入れてくるかもしれない)。

現在、V8/V10スーパーカーは価格が高騰しており3000万円台に突入しているので、やはり2000万円台前半の価格帯というのは必須でもあり、今後の激戦区になるのかもしれません。

いずれにせよ、アルミ+カーボンシャシー、自然吸気V10を備えるという意味ではウラカンLP580-4は価格性能比では非常に高いと考えられ、LP610-4以上に人気が出る可能性も。
オプションをあまり入れずに最低限の仕様で購入し、サラリと乗るのも良いかもしれません。

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