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世界最狂のサーキット専用車「ブガッティ・ボリード」が公道走行可能に?英ランザンテが改造計画を発表、はたしてどんな人物がこれを運転できるのか

世界最狂のサーキット専用車「ブガッティ・ボリード」が公道走行可能に?英ランザンテが改造計画を発表、はたしてどんな人物がこれを運転できるのか

Image:Bugatti

| サーキット走行専用「ブガッティ・ボリード」、ついに公道へ? |

ランザンテ、これまでで「最も難易度が高い」公道コンバートに挑戦

ブガッティ・ボリードは、1825馬力を発揮するW16エンジン、それに加え極限まで軽量化されたカーボンファイバー製ボディを持つ純粋なサーキット専用マシンであり、レコード更新を狙うため、そしてドライバーが自身の限界を超えるためだけに生み出された存在です。

よって一般道を走ることは「まったく」想定されておらず、しかしイギリスのレーシングカーコンストラクター、ランザンテ(Lanzante)がこの不可能を可能にしようとしていることが明らかに。

すでに同社はマクラーレンF1 GTRやポルシェ935、アストンマーティン・バルカンなど、数々のレーシングカーを公道仕様へと改造してきたという歴史を持ちますが、今度はボリードの“日常化”に挑戦するわけですね。

01 BUGATTI Mirecourt Equipe-1

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ブガッティが「ボリード」のオーナーを対象にサーキットイベントを開催、なんとトレーニングに用いたのはポルシェ911GT3 RS。レースへの復帰を示唆する発言も
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ランザンテの新たなる挑戦 ― 「公道仕様ボリード」

「現在ブガッティ・ボリードの公道化を進めています。エンジンは排ガス規制に対応可能で、ギアボックスも扱いやすい。車両のビルドクオリティも非常に高い。実現の可能性は十分にあります。」

ランザンテ代表 ディーン・ランザンテ

02 BUGATTI BOLIDE at COTA

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ブガッティ・ボリードの最高速が発表時の500km/hから市販モデルでは380km/hへと引き下げられる。ブガッティが語るその理由とは
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過去のマシンとは違う難易度

つまり、ボリードはサーキット走行専用とされながらも、公道化に必要な“素地”を兼ね備えているということになりますが、さすがに今まで様々なレーシングマシンを市販車仕様に改造してきたランザンテにとっても今回の挑戦は過去以上に難易度が高いと考えてよく、それは「今までに公道仕様へとコンバートしてきたレーシングカーは、もともと公道仕様のロードカーがベースになっていたから」で、しかしボリードはもともとレーシングカーとして設計されているという特異性を持っています。

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「今までのサーキット走行専用車は、市販車をベースにサーキット用へ改造したものでした。しかしこのボリードは完全に逆で、最初からレーシングカーとして開発されている。レーシングカーの中にはエンジンを温めるプリヒーターがなかったり、バッテリーが数回の始動で尽きるような車両もあります。我々はそうしたクルマを見て、『これは(公道仕様への改装が)可能だ』『これは不可能だ』と判断しています。」

08 BUGATTI Mirecourt Equipe

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このコメントを見るに、ランザンテは過去にも純粋なレーシングカーを「公道走行できるよう」改装を試みた例があったと考えてよく、中には「断念した」車両もありつつも、ボリードでは「公道走行化が事実上可能」だと判断したということに。

ブガッティがボリードのブレーキ開発について語る。ブレンボとの2年にわたる共同開発を行い「フロントブレーキローターはブレンボ史上最大」に
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Bugatti | ブガッティ・ボリードの開発が完了し、実際にサーキットを走行しラップタイムを刻むのが楽しみである | ブガッティはドライのみではなくウェット状況においても最大限のパフォーマンスを発揮 ...

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カフェの前に停められる“怪物”

まだ正式な(ボリードの)公道仕様完成時期こそ明らかになっていませんが、ランザンテが「可能」と判断したということは、ボリードの構造の解析とロードカー化の手法が既に見えていると考えてよく、その完成は「意外と早い」のかもしれません。

そしていざ完成すればブガッティ史上もっともラディカルな存在のひとつとして注目されることは間違いなく、「サーキットで生まれた“最狂の怪物”が、街角のカフェ前に堂々と駐車できる」――そんな未来をランザンテが現実のものにしようとしています。

06 BUGATTI BOLIDE at COTA

Image:Bugatti

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参照:CARBUZZ

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