| やはり来ている人は「一見してフェラーリファン」とわかる人々ばかりだった |
訪問した日は「映画に登場するフェラーリ」の特集がなされていた
さて、イタリアはモデナにある、エンツォ・フェラーリ博物館(ムゼオ・フェラーリ・マラネッロ)を訪問。
フェラーリの博物館は2つあり、ひとつはフェラーリの本社と併設の「ムゼオ・フェラーリ・マラネッロ」、もうひとつはフェラーリ創業者、エンツォ・フェラーリの生家を改装したこの「ムゼオ・エンツォ・フェラーリ」。
入場料はムゼオ・フェラーリ・マラネッロが11ユーロ、ムゼオ・エンツォ・フェラーリが15ユーロ、両方を一緒に訪れると26ユーロ(全然割引になってない)。
なおフェラーリオーナーであればフェラーリの工場も見学できるのですが、一般の人でも工場見学ができるランボルギーニとは異なり、フェラーリはオーナーでないと工場見学NG。
このあたり、創業から徹底してオーナーの選別や優遇を行ってきたフェラーリらしいところで、逆にオーナーさんからすると誇らしいところでもありますね。
これらフェラーリ博物館を訪れるにはボローニャやモデナ市内からタクシー(料金的な感覚は日本と同じか、ちょっと安いくらい。もちろん為替にもよりますが)、もしくはバス、個人ツアーなど。
フェラーリ博物館専用のシャトルバスもあるようですね。
個人ツアーは日本からもツアー会社(日本や現地のもの)を通して手配できますし、現地在住の日本人の方が開催しているツアーもあります。
なお、ムゼオ・エンツォ・フェラーリのほうはモデナ駅から近く、徒歩10分ほどで行けるので、まずは電車でモデナ駅へ行き、ムゼオ・エンツォ・フェラーリを見てからタクシーでムゼオ・フェラーリ・マラネッロへ行くのが良いかもしれませんね(逆でもOKですが)。
なお、ムゼオ・フェラーリ・マラネッロとムゼオ・エンツォ・フェラーリとの距離は約20キロ。
ぼくは宿泊したホテルに依頼して車とドライバーを一台手配してもらい、ランボルギーニの工場と博物館、ムゼオ・フェラーリ・マラネッロ、ムゼオ・エンツォ・フェラーリをまとめて回ることに。
料金は250ユーロと安くはありませんが、今回はボローニャの滞在にさほど余裕がなく、自分で車を運転すると(ホテルはレンタカーも手配してくれる)色々と迷ったり、車の乗り入れが制限されているところに入り込んでしまったり(罰金が科される)という危険性、時間的ロスを考えると、「お金を払っても専門の人を手配しよう」ということに。
かつ、ボローニャははじめてなので、色々と現地の情報をドライバーさんから聞いてみよう、という意図もあります。
さて、こちらのムゼオ・エンツォ・フェラーリですが、規模からするともう一つのムゼオ・フェラーリ・マラネッロにはやや劣る展示数ですが、展示内容は独自のものがあって「訪れねばならない」施設であることには違いありません。
ぼくが訪問した時にはエンジンファクトリーをちょうど新設するところで展示物を搬入しており、今後訪問する人はそれらを見ることができる、ということに。
同時に開催されていたイベントは「映画に登場したフェラーリ」。
これまでハリウッド映画に登場したフェラーリをセレクトして展示したり、その登場シーンを編集した映像が館内で流れるのですが、およそ一時間に1回ほどその映像が流れます。
その際には館内が暗くなるのですが、映像が始まると館内にて訪れていたフェラーリファンが一斉に直立不動になりその映像を凝視するのですね。
その様子はタイで国歌か何かが流れた時に国民が皆敬意を表するために立ち止まる風景のようで、ここにフェラーリファンのフェラーリに対する忠誠心を見た気がします(ぼくはその間にも他の車を見たかったのですが、動き回るのが許されない雰囲気があった)。
ムゼオ・フェラーリ・マラネッロ見学の所要時間としては1時間から1時間半は欲しいところで、ぼくはここに二時間ほど滞在(それでももっと見ていたいとは思う)。
館内にはカフェもあり、サンドイッチ、ソフトドリンク、コーヒーなどを販売しているので簡単な食事をとることもできます(多分周囲には何か食べることができるところはなく、他の博物館や工場を訪れる場合、そしてここで昼時を迎える場合はこのカフェで食事を摂るより他にない)。
こちらは博物館の外観。
煉瓦造りの建物がエンツォ・フェラーリの生家で、その左のガラス張りの建物が博物館本館となっています。
本館の入口。
入口を入ると左前の方にはチケットオフィス。
ぼくは事前にネットでチケットを購入していたのでここは通り過ぎ、入口でプリントアウトしたバーコードを読み込んでもらってそのまま入館。
チケットオフィスの横にはイベントに関する展示、フェラーリストア、クラシックカー、レーシングカー(プロトタイプ)も。
さらには珍しいパワーボート。
F1マシン、シミュレーターも展示してあります。
こちらはムゼオ・エンツォ・フェラーリのストリートビュー。