| やっぱりなにかの「象徴」が必要だ |
ダッジ・チャレンジャーSRTデーモンはダッジにとって救世主となった模様。
これは840馬力を発生するアメリカンマッスルカーですが、メーカー純正なのにドラッグレース専用タイヤを装着している(合法)、シートが運転席の”一つ”しかない、オプション装着で0-100キロ加速が2.1秒になる、などという過激な仕様が話題に。
加えて高額にもかかわらず予定販売数量(3300台)に一瞬に達してしまい、正規ディーラーがプレミアムを載せた上で「購入権」を転売し、儲けを狙っているような状況となっています。
デーモンが「チャレンジャー」全体のブランド価値を押し上げる
ダッジ(FCA)のスポークスマンによると、「我々はまだ市販用に一台のチャレンジャーSRTデーモンを生産していないが、この反響は驚くべきものだ。そのおかげで、今年だけで47,496台のチャレンジャーが売れた。この数字は2008年から2012年までに販売した台数よりもずっと多い」とのこと。
ダッジはすでにエンジンは通常のチャレンジャー(2018年モデルから)向けに、エンジンはそのままにワイドフェンダー、グリル、スポイラーなどを「デーモン風」にするオプションも公開しており、今回の「デーモン・エフェクト」を最大限に活用する意向。
こういった効果を見るに、やはり自動車メーカーにとっては「実用性に欠けるといえども」ブッチギリのモデルが必要だ、と考えたりします。