| SSCが世界最速ハイパーカーを公開 |
北米を拠点として活動する「SSC」がモンタレー(モンテレー)・カーウィークにて、世界最速となる「「Tuatara(トゥアタラ)」を公開する、と予告。
なおSSCは「シェルビー・スーパー・カーズ(Shelby Super Cars)というのがその正式名称ですが、「コブラ」で有名なシエルビーとは関係がなく、よって「SSCノースアメリカ」と表記されるのが一般的。※SSCノースアメリカのウエブサイトはこちら
SSCは公式に「世界最速の市販車」の肩書きを有していたことも
SSCの実力は折り紙つきで、というのも2007年に「SSCアルティメット・エアロ」にて当時の世界最速となる時速412キロを記録し、ブガッティ・ヴェイロンの持つ記録を更新。
この際の「アルティメット・エアロ」のエンジンは6.4リッターV8、出力は1183馬力、駆動輪はなんと後輪のみ(しかもABS、トラクションコントロールも装備しない)。
今回の「Tuatra」について、SSCノースアメリカは「空気抵抗が少なく、レーシングカーレベルのハンドリングを持ち、現在のいかなるクルマが出しうる最高速をも超える、次世代のハイパーカー」だとしており、つまりはアゲーラRSの持つ「時速447.4キロ」という世界最高速度記録を塗り替える、ということですね。
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現時点でSSCはトゥアタラのスペックについては公開しておらず、わかっているのが今回の画像のみ。
画像から判断できるのはかなりきつい角度をもって下がったフロント(相当に尖っている)、コンパクトなバブル形状のキャビン、大きなエアインテーク。
見たところロードカーというよりはレーシングカーに近いデザインを持っているようですが、ここ最近で登場した、もしくは登場予定のハイパーカーとしては「アポロ・インテンサ・エモツィオーネ」、そしてシンガポールの「デンドロビウム」等があり、これらもSSCトゥアタラ同様、いずれも劣らぬ過激さを持っています。
こういった状況を見るに、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェが「日常性」ということを考慮して抜け出すことができない領域へ、これらハイパーカーがいとも簡単に踏み入れているということにもなりそう。
つまりCCSやアポロ、NIOらにとってフェラーリやランボルギーニは「常識的な量産スーパーカーメーカー」であり、それらができないことをする、というのが彼らの存在意義なのでしょうね。
しかしながらアストンマーティンは「ヴァルキリー」においてそういった「壁」を破ろうとしており、これが一つの契機となって、ランボルギーニやフェラーリ、ポルシェも「どんな少量生産メーカーであっても太刀打ちできない」ようなハイパーな車を発売してほしい、とも考えます。