| まだ決定はなされていないものの、このままだと復活の可能性は高そうだ |
「ハマー(HUMMER)」がエレクトリックカー(EV)ブランドとなり復活するのでは、というウワサ。※過去にもこの話が一度出ている
ハマーの商標使用権は現在GMに属しますが、GMは現在ハマーブランドを「停止」状態としています。
この背景としては、ガソリン価格の高騰によって、かつ世間的な流れからして「ハマーブランドを継続することが困難だ」と判断したため。※ハマーのようにガソリンを消費するクルマは、中東の産油国を儲けさせるだけだという風潮もあった
よってGMはハマーブランドの売却先を探すことになりますが、中国の会社がハマーブランドの買取に興味を示すものの交渉はまとまらず、よってその後ハマーブランドは「停止」した、いう流れとなっています。
ちなみにハマーが「終了」したのちに原油価格が下がって急激に「SUVブーム」が到来したわけですが、その意味でもハマーの休止はちょっとタイミングが悪かったのかも。
コードネームは「プロジェクトO」
そして今回、「ハマーブランドがエレクトリックで復活」というニュースについて、これはロイターが「複数筋からの情報」として報じたもの。
これによると、「新生ハマーブランド」はいくつかのエレクトリックSUV、エレクトリックトラックで構成されると言われ、デトロイト工場にて製造される、とも。
そしてこれは同社の「BT1エレクトリックトラック/SUVプログラム」の一環として進められるとしていますが、キャデラックやGMCブランドのエレクトリックSUVと多くを共有し、2021年に発売されるのではと見られているようですね。
そしてハマー復活のシナリオには「プロジェクトO」というコードネームが与えられており、最終の決定は「まだなされていない」とも報じられています。
もし復活が実現すれば、2021年に最初のモデルが登場したのち、ハイパフォーマンスバージョンやオフロードバージョンの発売も計画されているといい、そのベース価格は約1000万円から。
この計画が出てきた経緯は定かではありませんが、近年ではエレクトリックトラック/SUVがいくつか登場しており、いずれも大きな話題となっていること、そしてテスラもエレクトリックトラックを発売する可能性が高いこと、さらにフォードF-150などの人気トラックのユーザーもいずれはエレクトリックトラックに移行する可能性があることを考えると、「今のうちに手を打っておこう」ということなのかもしれません。
燃費の悪いクルマの代名詞のようなハマーですが、これが電気自動車として蘇る、というのはちょっと面白いと思います。