| そのバリエーションは12車種にまで拡大 |
毎年同じ話をしているように思いますが、フォード・マスタングが2019年にも「もっとも売れたスポーツカー」になったとの報道。
この「スポーツカー」の定義については、2ドアで、かつクーペもしくはオープンというものを採用しており、この括りにおいてマスタングは102,090台を販売して堂々のナンバーワンに輝いた、ということになります。※2018年には113,066台だったので、やや減少
なお、2018年あたりから欧州での伸びが顕著だとされ、フランスではなんと前年比で「倍」を販売したとも報じられています。
マスタングが4年連続で「もっとも売れたスポーツカー」に。2018には11万台、ポルシェ911は3.5万台。現行モデルは15年登場なるも28年までモデルチェンジしない可能性
フォード・マスタングの登場は1964年
なお、マスタングが最初に発売されたのは1964年。
正確に言うならば1964年の4月17日となり、つい先日「56歳の誕生日を迎えたところ」ということに。
初代から一度も販売が途切れることなくモデルチェンジを続け、現行マスタングは「7代目」そして登場は2015年となりますが、発売以降バリエーションを拡大し続け、アメリカではなんと12ものバリエーションを持つに至っています。
このバリエーションの中には4気筒のエコブースト、V8エンジン搭載のGT系、さらには”シェルビー”の名を冠したGT350、GT500も。
ただ、残念ながら日本ではすでにフォードが撤退しているためにマスタングの正規輸入モデルを購入することはできず、購入できるとすれば「並行輸入」のみ(フォードの販売だとFLCが有名)。
マスタングは求めやすい価格が高評価
なお、マスタングは性能の割に価格が安く、もっとも安価な「マスタング・エコブースト・ファストバック」の価格は26,670ドル(邦貨換算で約288万円)、そして出力は310馬力。
5リッターV8エンジンを積み、460馬力を発生する「マスタングGTファストバック」でも35,630ドル(約385万円)という値付けにとどまっていて、350馬力を発生するトヨタGRスープラの価格が49,999なので、いかにマスタングが安価であるかもわかりますね。※500馬力のC8コルベットは49,999ドルから
さらに526馬力のシェルビーGT350でも60,440ドル(約652万円)、760馬力を絞り出すシェルビーGT500でも72,900ドル(約786万円)なので、ハイパフォーマンスモデルになればなるほど割安になるといった印象もあり、というのも720馬力を発生するフェラーリF8トリブートは3328万円、マクラーレン720Sは3338万円、750馬力を発生するランボルギーニ・アヴェンタドールは4573万円。
単に馬力が高ければいいというわけではなく、馬力に比較した価格が安ければいいというわけでもありませんが、この価格は衝撃的でもあり、「売れるのも納得」でもありますね。