| テスラ株には色々とお世話になっただけに「ちょっと寂しい」 |
テスラ株を売却した金額の40%は(ハミルトンへの先行投資で)フェラーリ株に
さて、色々と考えた結果、長年投資し続けてきたテスラ株を放出することに。
テスラ株は今年に入って30%ほど下がっており、しかしぼくとしてはテスラはまだ優位性を発揮できると考え、先週まではまだまだ「ホールド」を貫く予定だったわけですね。
ただ、そこから急転直下、テスラ株を処分しようと考えたのにはいくつかの理由があります。
ボクはこういった理由でテスラ株を手放そうと考えている
まずひとつ目の理由について、もはやテスラが電気自動車市場において競争力を持たないこと。
現在はテスラの他にも魅力的な選択肢が多数登場しており、テスラを選ぶ必要性が薄れているという現状を考慮しています。
そして2つ目は電気自動車市場の成長が失速していること。
これは一過性のものとは考えられず、それは「EVの中古価格が非常に低水準である」という事実から、そもそも人々のEVに対する興味が大きくないということも推測できます。
I wrote this 8 years ago https://t.co/r9GdXpUDe2
— Elon Musk (@elonmusk) April 6, 2024
3つ目はトランプ元大統領が新しく大統領に選ばれれば(もしトラ)、現在実施されている米国産EVに対する税制優遇が解除され、一気に(テスラのみではないですが)その販売が失速してしまうであろうこと。
4つ目はサイバートラックの評価があまり高くないことで、Youtubeではポジティブな評価よりも「わざとぶっ壊して楽しむ」といった扱い方がなされており、これが著しくサイバートラックとテスラの評価を下げていると考えているわけですね。
そして5つ目は安価な「25,000ドルの」EVがキャンセルされた可能性が高い(イーロン・マスクCEOはこれを否定しているが、おそらく本当だろう)と思われ、かわりにAIとロボタクシーに注力すると言われていること。
現時点でAIは「過密市場」となっており、そして完全自動運転が実現できていない現状でロボタクシーに注力するのは非常に危険であり、ここに将来性を見いだせない、とぼくは考えています。
さらに6つ目は「クレジット」の必要性と重要性が(様々な理由から)低くなっており、テスラの収益源のひとつが大きく縮小してしまうこと。
Congrats Tesla AI team! https://t.co/16c8jYXuDr
— Elon Musk (@elonmusk) April 5, 2024
もちろんテスラにも将来性はあると考えているが
これら6つの要素については色々と思うところがあり、それらは話すと長くなるので別の機会に置いておくとして、これらマイナス要因とは逆に、「テスラが長期的には成長する」と考えているのもまた事実です。
その理由もいくつかあって、まずひとつ目はテスラのライバル(主に中国)が淘汰され自滅するであろうこと。
加えて、現在欧州で問題となっているように、「中国の自動車メーカーはアフターサービスのことを考えず売りっぱなし」となっており、これが理由で消費者から敬遠されてテスラに再度注目が集まるんじゃないかとも考えているわけですね(仮に中国の自動車メーカーがアフターサービスに注力したとしても、そのぶんのコストを車両に反映させる必要があるので、今のような価格優位性はなくなる)。
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そしてテスラには「スーパーチャージャー」という強力な武器があり、これを核にしたビジネスモデルの構築も可能だと考えています。
さらにテスラは「数少ない、EV製造販売のみで黒字に転換している自動車メーカー」であり、あらゆる面において他の自動車メーカーのEV事業よりも優位に立っていること。
Tesla Robotaxi unveil on 8/8
— Elon Musk (@elonmusk) April 5, 2024
しかしながら、こういったテスラの利点が再び評価されるようになるまでには「嵐が過ぎ去るまで待つしかなく」、よってそれまでは資金を別の銘柄に逃避させようと判断したというのが今回の経緯です。
ちなみにテスラ株につき、出来高は非常に多く、つまりは「ちょっとでも下がったらチャンスだと考えて仕込んでいる人」も少なくはないと考えられ、よって未だ強い状況にあるとは考えています。
資金の逃避先は「フェラーリ」株が筆頭
なお、テスラ株を売却して得た軍資金は別の銘柄に投資しようと考えていて、今回は「金」への投資はナシ。
その理由は金の売却益は(ぼくの場合)株式の売却益よりも税金を持って行かれること、5年以内に売却すれば課税対象が大きいこと。
ぼくは2年以内にはまたテスラ株を仕込むチャンスが来ると考えているので、「金」に投資した場合だと売却益次第では株式よりも(税制上)不利に働くことがあり、よって今回は米国株へと再投資する予定です(そうすれば日本円に変換する際の手数料も取られずに済む)。
そして分配する銘柄はフェラーリ(40%)、エヌビディア(30%)、そしてマイクロソフト(30%)の3つですが、フェラーリ、エヌビディアは現時点ではリスクが存在し、しかしリターンも期待できる銘柄です。
現時点ではテスラ株の売却にてそれなりの利益が出ているので、多少”飛ばしても”いいだろうと考えてリスクを踏むわけですが、久々に大きな額を動かすことになり、ちょっと心躍る自分がいます。
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