統計によると、何とアメリカでは1.2兆ドル(130兆円超)もの自動車ローン残高がある、とのこと。
リーマンショックを引き起こした「サブプライムローン」残高が2007年末にて150兆円だったと言われているので、それと同じくらいの規模をアメリカの金融業界は「爆弾」として抱えている可能性がある、ということですね。
加えて統計では新車ローンの期間について「平均68.8カ月」だとしており、中古車のローンについては(昨年同時期の統計よりも1週間長い)「63.98カ月」に。
この数字が増えている背景として、新車では「85-96カ月」、中古車では「73-84カ月」という長期ローンを選択する人が増えている事実があるとのことですが、ちょっと日本では考えられないような長期ローンですよね。
なおひと月当たりの平均支払額も増えて約55,000円となっており、これを単純に68.8カ月で掛けると「3,784,000円(金利込み)」。
以前に「アメリカ人の新車購入費用は平均で400万円」と報じられましたが、これはおおよそ金額的に一致する数字であり、となるとほとんどの人が「ほぼ全額をローンで」購入しているに近い状態、とも言えそうです。
アメリカ人が2016年の新車購入にかけた費用は平均で400万円。破綻は大丈夫?
なお、アメリカについては新車販売が(2017年上半期において)8年ぶりに前年割れとなり、そのために新車の値引きが拡大中。
その余波が中古市場にも表れ、中古相場は平均で17%下落と報じられており、この傾向が拡大してゆくと「ちょっと怖い」ことになるのかもしれません。
アメリカ自動車市場にさらなる異変。中古車相場が1年で17%下落し、新車からの値引率も拡大
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