| 輸入車の場合、登録台数は「入荷状況」によって左右される |
ロータスはエミーラの出荷が本格化し大きく伸長、BYDも安定した販売台数を記録
さて、日本自動車輸入組合が2024年1月の登録状況を公開。
まだ今年がはじまってから1ヶ月しか経っていないのでこの数字だけを見て何らかの判断を行うことはできないものの、いくつか興味深いものもあり、ここでそれらをピックアップしてみたいと思います。
まず、輸入車全体としては前年同期比88%の登録にとどまっていますが、これはプジョー、ルノー、ボルボといった、これまで登録台数が多かったブランドの登録台数が下がっていることが理由のように見え、これらについてはここ最近大きなインパクトを与えるニューモデルが投入されていないことが原因かもしれません(ボルボEX30はまだデリバリーが本格化していない)。
-
ボルボEX30は年内納車が可能、そして補助金を考慮すれば400万円台で購入できる。そのクリーンなデザインは魅力的、ここで購入を考えてみた
| ボクはこれまでボルボに乗ったことはなく、しかし一種の憧れを抱いている | 加えて、ボクは現在のボルボの内外装が大好きである さて、クラウンスポーツの購入を相変わらず考えている状態ですが、「同じくら ...
続きを見る
プレミアムカーブランドは調子がいい
一方で勢いがあるのはプレミアムカーブランドで、たとえばポルシェが前年比151.2%、ランドローバーは123.7%、マセラティは182.4%、ランボルギーニは145.2%、ロールス・ロイスは183.3%、アルピナは62.0.%など。
ただし全てのプレミアムカーブランドが調子いいのかというとそうでもなく、ジャガーは78.7%、フェラーリは82.2%、ベントレーは57.6%、アストンマーティンは96.7%、マクラーレンは83.3%といった具合です。
ただ、輸入車の登録台数については「売れているかどうか」よりも「入荷するかどうか」に左右されるので、この数字だけを見てそのブランドの人気がどうこう、という判断ができないのには要注意。
ちなみにですが、フェラーリに関してはここ数ヶ月「前年割れ」が続いており、つまりは入ってくる台数が少ないようで、実際のところ2023年通年だとフェラーリは全世界にて+2%の出荷台数を記録したもの、日本だと(2023年通年で)-2%となっており、日本への出荷(割当)がちょっと減っているのかもしれません(推測であり事実は定かではない)。
-
フェラーリが2023年の業績を発表。販売台数は+3%なるも利益が17%伸び、「パーソナリゼーションによる販売単価の増加」が大きく貢献
| さらにフェラーリは従業員へと高額ボーナスを支給、2024年には3つの新型車を発売すると言われるが | 現時点でフェラーリに「死角はない」と考えていいだろう さて、フェラーリは「2025年からルイス ...
続きを見る
2024年1月の輸入車国内登録状況はこうなっている
ブランド | 当月販売台数 | 昨年同期比 |
メルセデス・ベンツ | 3,349 | 90.6% |
フォルクスワーゲン | 1,720 | 96.4% |
BMW | 1,537 | 99.3% |
アウディ | 1,142 | 58.0% |
MINI | 1,075 | 107.6% |
ボルボ | 560 | 63.9% |
ジープ | 443 | 63.3% |
プジョー | 303 | 38.5% |
ポルシェ | 762 | 151.2% |
ルノー | 444 | 73.0% |
フィアット | 245 | 74.9% |
シトロエン | 148 | 41.7% |
ランドローバー | 626 | 123.7% |
アバルト | 83 | 118.6% |
アルファロメオ | 75 | 63.6% |
ジャガー | 74 | 78.7% |
フェラーリ | 74 | 82.2% |
マセラティ | 93 | 182.4% |
DS | 33 | 126.9% |
ランボルギーニ | 45 | 145.2% |
キャデラック | 30 | 60.0% |
ベントレー | 19 | 57.6% |
フォード | 7 | 43.8% |
ダッジ | 8 | 47.1% |
ロータス | 27 | 540.0% |
マクラーレン | 15 | 83.3% |
BYD | 198 | 990.0% |
アストンマーティン | 29 | 96.7% |
ロールスロイス | 33 | 183.3% |
シボレー | 29 | 59.2% |
アルピナ | 31 | 620.0% |
ヒュンダイ | 70 | 218.8% |
ブガッティ | % | |
13,643 | 88.2% |
参照:日本自動車輸入組合