| 新時代の「スマートカタログ」はより視覚や聴覚に訴えかけるものとなるだろう |
一つの時代が終わり、またひとつの新しい時代がはじまる
さて、トヨタが「紙カタログを廃止し、かわりにタブレット上で車両の情報を確認するスマートカタログの導入を進める」と発表。
現在すでにスマートカタログへの移行段階となりますが、紙カタログの印刷は2025年1月に終了するといい、それ以降は完全に「紙カタログがなくなり、スマートカタログへ」切り替わるということになりますね。
ちなみに今までオンラインにて請求できていた紙カタログの請求については一歩早く2024年春頃にサービスを停止するというので、段階的に紙カタログの配布が終了してゆく、と考えて良さそうです。※レクサスブランドについては今後どうなるのかわからない
トヨタはこれによって7,000トンの紙資源を削減可能
なお、この紙カタログの廃止は「SDGs、カーボンニュートラルへの取り組み」を強化するものだとアナウンスされており、これによって「今まで年間約7,000トン」も使用していた紙資源を削減できるのだそう。
これによってトヨタはその分のコスト、そして印刷にかかる費用、配送にかかる費用などをカットできるので相当な経費削減効果が望めそうですが、削減できるCO2の量も非常に大きく、トヨタの資産では「年間1.1トン」にものぼるようですね。
残念ながら、今回の新しい取り組みによって「仕事がなくなる」会社や人もたくさん出てくるとは思われるものの、それもまた一つの流れであり、より効率的な社会へと向かうためにはやむを得ないことなのかもしれません。
スマートカタログでは「紙カタログではできなかった」ことも実現可能
なお、現在でもトヨタは「デジタル版」カタログを配信していますが、それらは「紙カタログをデジタル(PDF)化したもの」であり、基本的には紙カタログと同じ。
そして紙カタログとデジタルカタログでは見られる環境が全く異なるので、車種によってはデジタル版カタログが見づらい場合があるものの(たとえば諸元表などは画面で見る分には文字が小さすぎ、レイアウト上スワイプが必要になったりする)、今後「紙カタログなし」となった際にはまったく新しいカタログ作りができるようになるものと考えていいのかもしれません。
実際にトヨタはスマートカタログについて「動画やCGを交えた分かりやすい車両機能のご紹介や、複数の車種を並べて比較できる機能など、デジタルならではのコンテンツ」の導入について言及しており、新時代のカタログはよりわかりやすい、そしてインタラクティブなものとなる可能性が高く、これからのスマートカタログには期待したいと思います(紙カタログとスマートカタログでは、同じコンテンツであっても、漫画とアニメくらいの差になるのかもしれない)。
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参照:TOYOTA