ただし誰がどういったシーンで使用するのかは謎
BMWがアウトドアブランド、ノースフェース(ザ・ノース・フェイス/THE NORTH FACE)とコラボした「キャンパーコンセプト」を発表。
これはラスベガスで開催中の家電見本市「CES」で発表されたもので、なぜ家電のショーで発表されたかというと「素材に”物質”と”デジタル”」とを融合したから(説明を見てもよくわからない)。
キャンパーのサポート役としていい仕事をしそう
なお、このキャンパーコンセプトのキモはその素材にあり、これは「Futurelight 」と呼ばれるもので、”ナノスピニングテクノロジー”を使用した、「呼吸可能で、防水性が高く、世界で最も進んだ素材」である、と紹介されています。
この画像を見ると、キャンパーがリモコンで何らかの操作を行っていますが、おそらくはこれによって、布の「通気性」が変わるのでしょうね(外形は変化しないように見える)。
このキャンパーコンセプトについて、その走行に関わる部分は全く不明。
大きなディスクブレーキがホイール内に見えるものの、これ単体で自走できるようには思えず、しかし自走できなければほかに「クルマが必要」でもあり、となるとやっぱり自走できるのかも。
内側はこんな感じ。
キャンパーを載せた状態で走行できなくとも、装備を載せた状態で「キャンパーについてくることができれば」かなり有用なのかもしれませんね。
自走できるとなれば、そのパワーソースは「バッテリー」となるかと思われ、そのバッテリーを「暖房」などに使えると更に用途が広がりそう。
そして、その場合はソーラーパネルを取り付けたり、繊維自体にソーラー発電機構を織り込めると「未来」っぽいようにも思います。
BMWは「布」好き?
なお、BMWはこれまでにも「布」をコンセプトカーに採用したことがあって、それは「ジーナ(GINA)・コンセプト」。
これはかつてBMWのデザイナーを務め、BMWのイメージを大きく変えたクリス・バングル氏によるコンセプトカー。
ボディ全体が「布」でできており、布の下にある骨組みを動かすことで「変形」するというものですが、ヘッドライトが「人が目を開けるように」出てくるとことはちょっとキモい、と思います。
CESではほかにこんな変わりダネも
なお、今年のCESではヒュンダイが「Hyundai Elevate Concept(ヒュンダイ・エレベート・コンセプト」を発表。
これはクルマとロボットとが合体したようなもので、普段はこういった形状で走行しますが・・・
走行できないようなところだと脚部を展開して歩くことも可能。
ちなみに「脚」はどんな方向にも可動するように設計されており、どんなところでも走行というか歩行できそうなクルマですね。
なお、以前にはアーティストが個人的提案として「メルセデス・ベンツ ウニモグ2030」を公開していますが、これはウニモグの「他の車が走れないようなところを走れる」という特徴はそのままに、サイズを(人が乗らないということを前提に)小型化して「人のサポート」を行うことに特化した秀逸なアイデアです。
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なお、推進用と思われるバーナーが「キドニーグリル」になっているのは面白く、今まで前にあったものが後ろに、という発想が斬新です。
自動車メーカー×宇宙船(飛行機もしくは飛行物体)というところだと映画では「ブレードランナー」のアルファロメオ・スピナー(レイチェル・スピナー)、「エリジウム」のブガッティ製パーソナル宇宙船、「ヴァレリアン」のレクサスあたりが有名で、映画以外だとフェラーリのデザイナーが何故か宇宙船をデザイン。
なおアニメ「トップをねらえ!」のマシーン兵器「RX-7」は(名前がRX-7なのに)日産自動車とフォルクスワーゲンの共同開発、という設定でしたね。
おそらく自動車は今後「自動運転」を経てその役割が替わるでしょうし、動力源やエネルギーの変化や進化を経て「地上を走る」にとどまらない乗り物になると思われますが、そのときは「現在の自動車メーカーが空飛ぶ乗り物をつくる」時代になりそうです。
※BMWがはもともと航空機のエンジンを作っていた会社なので、ある意味で空をとぶのは「先祖返り」かも
そして、それが当たり前になった時、「トヨタは昔、”自動車”という乗り物を作っていた」ということが信じられないという時代になるのでしょうね(ちょうどトヨタの前身が紡織機メーカーだったりプジョーの前身がペッパーミル会社だったりオペルがミシンメーカーであったのが信じられないように)。