| 今、世界が求めるのは「車高の高いスーパーカー」かも |
さて、レンダリングアーティスト、Daniel Gombo氏がピニンファリーナ「eSUV」を公開。
ピニンファリーナらしい流麗でクリーンなルックスに対し、リアの何やらメカニカルなデバイスの違和感がなかなかナイスな作品です。
ピニンファリーナは長らくフェラーリのデザインを行ってきたことで知られますが、現在フェラーリのデザインはインハウスに切り替わっており、さらにピニンファリーナはインドのマヒンドラ傘下へ収まることに。
さらにピニンファリーナは創業者の夢でもあった「ピニファリーナ名義の」クルマの発売を控えるなど、ここ数年で大きく揺れ動いています。
オフロード×スーパーカーは「次のブーム」に?
このeSUVの特徴は「エレクトリック」ということがひとつ、そしてもうひとつは「スーパーカーとSUVとの中間的スタイリングを持つ」ということ。
なお、スーパーカーもしくはスポーツカーとSUVとのハイブリッドについては「次に来る」と言われながらもなかなか実際にこれを発売するメーカーがなく、よって現在は「空白」。
しかしながらアウディそしてジウジアーロはこれまでにも何度か「スーパーカーもしくはスポーツカーとSUVとのハイブリッド」をコンセプトカーとして公開しており、もしかすると「チャンスさえあれば発売したい」と考えているのかも。
反面、ピニンファリーナはこれまでこういった「スーパーカーもしくはスポーツカーとSUVとのハイブリッド」についてはコンセプトカーといえども公開したことはなく、よって今回のeSUVはかなり新鮮でもありますね。
スポーツカー市場はそろそろ飽和状態
スポーツカー市場はそろそろ「上限」に達する可能性があり、それはマクラーレンやアストンマーティンの販売が急激に落ち込んだり、「完売しない」限定ハイパーカーが登場したことからも明らか。
よって、「SUV」を作らないとしているマクラーレンにとっては、「SUVスタイルとまではゆかず」しかしリフトアップしたスーパーカーは販売を回復するための新たなる光明とも考えられ、その道を切り開くクルマとしても、ピニンファリーナeSUVのようなクルマの発売を期待してしまいます(メジャーメーカーが先陣を切ってSUVスタイルのスーパーカーを発売するのは難しいと思われるので、まずはこういったデザインハウスや少量生産のコーチビルダーに期待したい)。
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参照:Daniel Gombo