■そのほか自動車関連/ネタなど■

1990年代の名車が続々と高騰中。フェラーリ モンディアルT、AMG C43、シビック Siなど「今注目すべきモデル」5選とは

1990年代の名車が続々と高騰中。フェラーリ モンディアルT、AMG C43、シビック Siなど「今注目すべきモデル」5選とは

| 「手が届く夢のクルマ」が遠ざかる現実 |

「普通に売られていた普通の中古車」がある日突然値上がりすることも

さて、Jalopnikによると1990年代のクルマが続々中古市場において価格高騰を見せている、とのこと。

これは「かつて手が届いた夢のクルマが高騰し、手の届かない存在になる」ことを意味していますが、例えば15年前、フェラーリ・テスタロッサは北米の中古市場では7万5000ドル程度であったものの今ではその「倍」となり、2012年には1万ドルで買えたメルセデス・ベンツ500Eも2025年にはその10倍以上となっているのだそう。

そのほか、ポルシェ911 SC、トヨタ・スープラ(ターボ)、三菱3000GT VR-4(日本だとGTO)、フェラーリ308、1993年型フォード・マスタング・コブラ、そして木目調パネル付きのジープ・グランドワゴニアなど、「ただの古いクルマ」だったモデルが、今や高額コレクターズアイテムに変貌していると報じられ、価格高騰の背景には、懐古需要、映画や有名人との関連性、状態の良い個体の減少、MT車の減少、YouTuberの注目など、さまざまな要因があるようですね。

そこでこれら「(すでに値上がり中ではあるものの)将来有望株」を見てみましょう。

1998-2000 メルセデス・ベンツ AMG C43(W202)

メルセデス・ベンツ500Eは過走行でも4万ドル近くするという状況ですが、手頃にV8のボクシーなメルセデスを狙う層から注目されているのがW202型C43 AMG。

2024年から2025年の間だけでも、良好なコンディションの個体は約3.4万ドルから4万ドルへ上昇し、4年間でほぼ倍になっています。

このC43はAMG工場で初めて完全生産されたモデルであり、錆びやすさから良好な車両は減少傾向だそうですが、302馬力のV8とコンパクトなCクラスボディは、いまコレクターからの熱視線を浴びています。

メルセデス・ベンツ500E
【動画】まさかのポルシェ公式!メルセデス・ベンツ500Eの誕生30周年を記念し、ポルシェ自身が当時の状況やその構造や製造について語る

| まさかポルシェが自らメルセデス・ベンツ500Eについて語る日が来るとは思わなかった | やはりいろいろな意味においてメルセデス・ベンツ500Eは特別なクルマだった さて、「ポルシェが開発したメルセ ...

続きを見る

1990 トヨタ・ランドクルーザー FJ62

ランドクルーザーはいずれのモデルであっても常に高いリセールを誇りますが、FJ62は特に高騰中。

2024年4月から2025年にかけて、「Excellent」評価の個体は平均4.6万ドルから6.2万ドルに急上昇しており、コンクール級では10万ドル近くに迫る勢い。

FJ62はFJ60の進化版となりますが、クラシックなボクシーSUVデザインが今のトレンドと合致していることが「価格上昇の要因」だと見られています。

1994-1996 シボレー・カプリス クラシック ワゴン

こちらは日本だと馴染みがない車であり、しかし北米だと「同時期のインパラSSがすでに高騰している中」で狙い目だとされ人気化しているのがLT1 V8を積んだカプリス ワゴン。

2023年までセダンとほぼ同価格帯だったものの、2024年以降はワゴンが急上昇し、良好な個体で+1万ドルの差が生まれています。

さらには生産台数が少なく、さらに「速いワゴンは常に人気」という鉄則が作用し、今後も値上がりが期待される1台であると説明されてます。

1990-1991 ホンダ シビック Si

ホットハッチの名作シビックSi。

マニュアル・トランスミッションと軽量ボディ、108馬力の組み合わせは今なお魅力的で、2024年初頭にはコンクール級で2.2万ドル未満であったものの、2025年には2.7万ドルに上昇。

良好な個体は極めて少なく、特に初期Siは今後さらにレア度が増すと予想されています。

1990-1993 フェラーリ モンディアルT

「最後の手頃なフェラーリ」と言われてきたモンディアルも値上がりが顕著で、2024年初めにはコンクール級で5.1万ドルであったところ2025年8月には6万ドル超え。

特に「T」モデルは348譲りの3.4リッターV8を搭載して300馬力を発揮するという走行性能の高さから人気が急上昇しています。


まとめ

1990年代のクルマは、かつて「ただの中古車」として見過ごされてきたものの、今やコレクターズアイテムとして脚光を浴びています。

もし今、狙っているモデルが手が届かなくても、クラシックカー市場は「熱い→冷める」を繰り返すもので、価格が落ち着くタイミングを狙うのも賢い戦略かもしれません。※ぼくはホンダCR-X デルソルを狙っていたが、もう手が届かないレベルにまで高騰してしまった

合わせて読みたい、関連投稿

不人気フェラーリの代表格、412の価格が上がっている!412含む400シリーズとはいったいどんなフェラーリだったのか
不人気フェラーリの代表格、412の価格が上がっている!412含む400シリーズとはいったいどんなフェラーリだったのか

Image:Ferrari | ボクは常々、400シリーズは「フロントV12エンジンモデル」としてもっと高く評価されてもいいのではと考えていたが | 最近は「値上がりしていないフェラーリ」を探すことの ...

続きを見る

ホンダS2000CRが12万5000ドル(1810万円)で落札!米中古車売買サイトでは歴代二番目の高額落札、ここ数年のS2000の高騰ぶりは凄まじい
ホンダS2000CRが12万5000ドル(1810万円)で落札!米中古車売買サイトでは歴代二番目の高額落札、ここ数年のS2000の高騰ぶりは凄まじい

| ちょっと前まではこれよりもコンディションが優れるS2000CRが半分の価格で入手できたが | この勢いだと今後まだまだ価格が上昇しそう さて、2008年モデルのホンダS2000が米中古車売買サイト ...

続きを見る

米にてホンダ・インテグラ・タイプRの中古相場高騰中。取引価格が900万円に迫り、じき1000万円を超えそうな件

| 値上がりを見越して大事に置いておく人も多いようだ | 北米にて、最近ガンガン相場を上げているクルマといえばホンダ・インテグラ・タイプR(北米ではアキュラブランド)。その相場はおおよそ700〜800 ...

続きを見る

参照:Jalopnik

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

-■そのほか自動車関連/ネタなど■
-, , , , ,