| なかなかこのオプション装着のポルシェ911にお目にかかることはできない |
さて、ポルシェセンター北大阪さんに展示中のポルシェ911。
ただしこの911は「普通の」911ではなく、オプションのエアロキット(947,000円)が装着された珍しい個体です(ぼくはこれを初めて見た)。
一見すると「え?新型9111GT3?」と思ってしまったほどその印象が変わっていますが、ここでその内容を紹介してみたいと思います。
エアロキット装着のポルシェ911はこんな感じ
まずはフロントにつき、バンパーそのものが変更されることで、通常の911カレラの「横方向ルーバー」から991世代のGT3のような「ハの字」へ。
これだけでも随分イメージが変わるものだと思います。
なお、ボディカラーは「ガーズレッド」。
996世代あたりまではよく見かけた色ですが、それ以降はかなり珍しい選択となってしまいましたね。
フロントバンパー下部も(通常の)ブラックからボディ同色へ。
フロントリップは前面に突き出ています。
あいかわらずフロントフェンダーはグラマラス。
サイドステップもエアロキット専用デザイン。
下半分はブラックのほか、ボディカラー同色も選択可能です。
「Carrera」ホイールはサテンブラック仕上げ(198,000円のオプション)。
「エアロキット装着」のリアセクションはスタンダードと大きく異なる
そして通常版911カレラと大きく異なるのがエアロキット装着911のリアセクション。
911GT3と見まごうばかりのリアウイングが特徴的ですね。
ウイング表面はかなり複雑な形状を持っています。
エンジンフード形状も大きく変更され、「全面で吸気」するかのような構造を持っています。
エアロキットはダウンフォースのみではなく冷却性能も向上
ちょっとわかりにくいのですが、エアをガバっと取り入れることが可能(奥の方にインタークーラーが見える)。※992ではインタークーラーがエンジン上に移動している
なお、ポルシェセンターによると、エンジンをかけた瞬間、そしてアクセルをガバっと踏んだ時には大きな吸気音が聞こえる模様(よってエアクリーナーボックスの形状も変わっているのだと思われる)。※この車両はのちに試乗車へと回されるそうなので、実際に試してみようと思う
なお、下部分は「ダッックテール」形状。
新型911GT3についても「上のウイングと下のダックテールにて、損失を最小限に抑えつつダウンフォースを強化した」と言われ、これが現時点での(エアロダイナミクスにおける)最適解なのかもしれませんね。
リアバンパーの構造も変更
そしてこのエアロキットではリアバンパーの構造も変更され、ナンバープレート位置が「ちょっと上」に。
そしてナンバープレート下からはエアを排出する構造を持っており、これはおそらくエンジンフードから取り入れたエアにてインタークーラーを冷却し、そのままここから排出するのだと思われます。
リアバンパーサイドにもスリットが設けられ、ここからもエアが流れるようですね。
エアロキットを装着したポルシェ911カレラの動画はこちら
そのほかの画像はFacebookのアルバムに保存中。