アストンマーティン、海底へ。今回は冗談ではない
アストンマーティンがダイソンの自動車業界参入に対し、我々も掃除機を作ろう」とジョークを飛ばしましたが、今回は潜水艦製造会社と手を組み、潜水艦を作ることに。
これはトリトン・サブマリン社との提携によるもので、プロジェクト名は「ネプチューン」。
船体は3人乗り
潜水艦自体はトリトン・サブマリン社の持つ3人乗りの船体を使用したもので、アストンマーティンのチーフ・クリエーティブ・オフィサー、マレク・ライクマン氏によれば、これまでヨットを手がけてきた経験、そして自動車づくりで培ったデザインや素材、クラフトマンシップを活かす、としています(となると船体の設計やデザインを行い、新しい潜水艦を作るということに)。
なおヴァルキリー・ハイパーカー・プロジェクト同様にその美しさや形状にこだわったとしており、「新しいラグジュアリー・ワールドの扉を開く」とアストンマーティンはコメント。
今回のプロジェクト立ち上げに関し、その経緯は述べられていないものの、この潜水艦自体はヨットオーナーに向けた「個人用」潜水艇となるようで、そういった「個人で潜水艇を購入するようなセレブ」へ販売するには「アストンマーティンの名、そしてデザイン」が有用だとトリトン・サブマリン社が判断したのかもしれません。
もっとも数量が限定されたアストンマーティン、価格は4億5000万円
潜水可能深度は500メートルほど、速度は約3ノットで、生産数量は年間10隻程度、価格は4億5000万円ほどを予定。
エアコンも備えるといい、まさに「ラグジュアリー潜水艇」ということになりそうです。
前出のマレク・ライクマン氏によると、「調査の結果、高級車の次に顧客が関心を持つのはヨットだった」とのことで、さらにヨットを持つオーナーは「海の上」だけでは満足できなくなっており、「海中」へとその興味を移している、と語っています。
「ボートやヨットとのコラボ」、もしくはデザイン業務請負だとアストンマーティンやブガッティ、ポルシェ、メルセデスAMGといった例が見られるものの、「潜水艦」は他に見ない例ですね。
ただ、「ラグジュアリー」と高級車という点では接点が多く、最近だとパガーニがプライベートジェットの内装をデザインしたり、ポルシェがタワーマンション、メルセデス・ベンツが高級マンションやルフトハンザ航空の客室(ファーストクラス)、ベントレーも高級ホテルのインテリアを手がける、という例もあります。
ルフトハンザとメルセデス・ベンツがコラボ。機内に超高級空間を
ベントレーが内装を手がけたホテルの部屋が公開に。1泊100万円オーバーの部屋も登場
パガーニがジェット機の内装を手がける。車と同じデザインテイスト、素材を採用