| 「アストンマーティン」「DBX」というところを考慮すると、その顧客がここまでの改造を行うかどうかはわからない |
見た目だけではなくそのパフォーマンスもスーパーカー的、最高速はなんと時速325km
さて、(先日はフェラーリとの訴訟に敗れてしまいましたが)過激なエアロパーツをリリースすることで知られるマンソリー。
今回はアストンマーティンDBX向けのチューニングプログラムを発表しており、その内容がこれまでにないほど過激だとして話題となっています。
なお、アストンマーティンDBXは非常に美いスタイルを持ち、もともとSUVらしからぬ低いプロポーションを持っていることが特徴で、しかしマンソリーはさらに「低く、そして広い」スタイルを実現しており、ここでその内容を紹介したいと思います。
そのスタイルはスーパーカーもびっくり
まずは外観を見てみると、フロントでは鍛造カーボン製のフロントスプリッターそしてダクトにはガイドが装着されており、フロントスプリッターの下端には「ウイング」つき。
おそらくはノーマルバンパーを使用しているようですが、「バンパーそのものを交換しない」のは最近のチューニングシーンにおけるひとつのトレンドかもしれません。
ただしグリルのインナーには変更が加えられ、下半分は「格子状」に。
フロントフード上にはやはり鍛造カーボン製のエアアウトレットガイド。
前後フェンダーには「オーバーフェンダー」が取り付けられ、エアアウトレット部には鍛造カーボン製のパネルが装着されています。
ホイールサイズは不明ではあるものの、22-23インチくらいであるように見え、センターロック風のキャップ、そしてライムグリーンのアクセントが装着済み。
サイドパネルにもウイング状の突起を持つアンダーパネルが装着され、視覚的に車体を「低く」見せている模様。
そしてなんといっても最大の特徴はリアの「ダブルウイング」。
ひとつめはルーフに、もうひとつはリアハッチ上に取り付けられていますが、リアエンドに「ノッチ」を持つDBXならではの手法と言えるかもしれません。
ルーフ上のウイングは上方に向かって「反って」おり、けっこうなダウンフォースを発生しそう。
リアアンダーにはカーボン製の大きなディフューザーが取り付けられ、テールパイプはセンターに近い位置でのデュアル出し(テールパイプが戦闘機のアフターバーナーっぽい)。
なお、マンソリーはDBXのパワートレインにも手を入れており、標準の550馬力(410キロワット)、516ポンドフィート(700ニュートンメートル)のトルクよりもはるかに大きなパワーを発生させており、大型ターボチャージャーのおかげで最高出力800ps(596kW)、最大トルク737lb-ft(1,000Nm)を発揮する、とのこと。
もちろんエンジンマネジメントシステムも更新され、2つの仕様から選べる新しいエキゾーストシステムとスポーツエアフィルターも用意されているようですね。
これによってもたらされるパフォーマンス向上は相当に大きく、マンソリーによれば、このDBXは時速100キロをわずか3.8秒で加速し、最高速は時速201マイル(325キロ)に達する模様。
マンソリーによるアストンマーティンDBX「カスタム」のインテリアはこうなっている
そしてこちらはマンソリーによるアストンマーティンDBXのインテリア。
ダッシュボードやシート、ドアインナーパネルなど「総張替え」が施され、アストンマーティンが好んで用いる「ライムグリーン」のアクセントを再現しています。
これらアクセントはシート、センター・コンソール、ダッシュボード、フロア・マット、ステアリング・ホイールにペイントやパイピング、刺繍等によって再現され、エクステリア同様に「スポーツカー的な」印象を醸し出しているようですね。
この「ウロコ」のような柄はプリントのようにも見え、「MANSORY」文字は刺繍にて再現されています。
マンソリーによるカスタムが施されたアストンマーティンDBXを紹介する動画はこちら
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参照:RoCars