| 現在のロータスの親会社、吉利汽車は「ロータスをフェラーリと同じレベルにまで」高めたいと考えている |
アルピーヌもフェラーリを目標としており、やはりフェラーリはあらゆるスポーツカーメーカーのベンチマークなのか
さて、ロータスが新しく「ロータス・テッククリエイティブセンター・リミテッド(通称:LTCC)」を設立したと発表。
このロータス・テッククリエイティブセンター・リミテッドは英国ウォリックシャーにあった(ロータスの親会社である)吉利汽車のデザインスタジオを転用したもので、ここでは今後のロータス各車のデザインを行ってゆくもよう。
吉利汽車はロータスを「世界的なパフォーマンスカーブランドに」仕立て上げる
なお、吉利汽車はロータスに対して非常に大きな期待を寄せており、「ロータスを世界的なハイパフォーマンスブランドに育て上げたい」という意向を持っているとされ、これまでにも様々な投資を行っています。
実際のところ、中国の武漢には巨大な工場や開発拠点を、ドイツ・ラウンハイムにはロータス・テクノロジーイノベーションセンターを設立する計画を持っていて、こういった設備は数年前までのロータスでは想像すらできなかったものだと思います。
さらにロータスは「フェラーリと並ぶスポーツカーブランドに成長すること」を目標にしているとされ、生産規模においてもアストンマーティンやランボルギーニを超え、「フェラーリ同等のレベルを目指す」とも。
ロータスからは多数のニューモデルが登場予定
この新しいデザインセンターは、ブガッティやアストンマーティンにて、エクステリアデザイン部門を率いた経験を持つベン・ペイン氏が指揮を執ることになるとアナウンスされており、同氏によると「LTCCの理念は、単なる伝統的な自動車デザインスタジオではなく、スタートアップ企業やクリエイティブエージェンシーのマインドセット(オープン、プログレッシブ、パイオニア)に触発されています」とのこと(要するに、これまでの自動車業界の枠にとらわれないということなのだと思う)。
さらにデザインのみではなく、ロータス・テッククリエイティブセンター・リミテッド全体を監督するのが、ピーター・ホーベリー氏で、同氏はボルボ、フォード、吉利汽車での勤務経験を持ち、昨年9月にロータスのデザイン担当上級副社長とエグゼクティブ・アドバイザーに就任したばかり。
そして同氏は「LTCCとロータス・デザイン・アット・ヘセル(ロータス本社のデザインオフィス)は、ロータスのデザイン・ビジョンを開発し、実現するためのクリエイティブ・センター・オブ・エクセレンスとして連携しています。彼らはすでに、中国・武漢のロータステック本社や、ドイツ・ラウンハイムのロータステックイノベーションセンターなど、世界中のロータスの施設と密接に連携しています」ともコメントしていて、今後のロータスは英国のみではなく、中国やドイツなど複数拠点にてデザインがなされることになりそうですね。
なお、このロータス・テッククリエイティブセンター・リミテッドの「初仕事」は、春にデビューする予定のType132だといい、これは御存知の通りロータス初のSUVでもあり、今後のロータスにとって非常に重要なモデル。
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さらにはこのタイプ132に続き、ポルシェ「タイカン」に対抗する4ドアスポーツクーペのタイプ133、そして小型SUVのタイプ134が発表される予定で、これらもロータス・テッククリエイティブセンター・リミテッドによるデザインになる、とのこと。
一方、ロータス初のEVスポーツカー(エヴァイヤはハイパーカーに分類される)と銘打たれた「タイプ135」は、ラッセル・カー率いるロータスのオリジナルデザインチームによって主導されるといい、「スポーツカーやハイパーカー」に関しては、これまでどおりへセル(本社)にてデザインがなされることになりそうです。
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