| ただしバトゥールのオープンではなく全く別のモデルという可能性も |
電動化へのシフトは「超高級大排気量ガソリンエンジン搭載限定モデル」という特殊な市場を作り出した
さて、ベントレーが「W12エンジンの最後のモデル」という限定車のティーザー画像を公開(製作を行うのはベントレーのコーチビルド部門であるマリナー)。
生産されるのはわずか16台、そして同社によれば「象徴的な W12 エンジンを搭載した最後のベントレーとなる」とのことですが、ここ最近では「ガソリンエンジン禁止」という流れが変わってきており、ガソリンエンジン許容、そしてコレクターは「たとえ登録できなくてもガソリンエンジン車を希望」するケースが増えてています。
さらにはブガッティがV16という規格外のエンジンにて前例を作ったということもあって「今後、大排気量マルチシリンダーエンジン」は富裕層向けの少量生産車というパッケージングにて生き残る可能性がありそうです。
そしてこういったクルマは「1台あたり数億円」という値付けが可能となるため、自動車メーカーとしても売上 / 利益ともに大きな柱となる可能性があり、特にベントレーのようなメーカーにとってはその傾向が強く、よってベントレーは今後も「なんだかんだと理由をつけながら」大排気量エンジンの生産を行うのではないかと考えています(とくにベントレーは今後、車両単価を上昇させようと考えているだけになおさらである)。
考えられるのは「バトゥールのオープンモデル」
今回公開されたティーザー画像では多くが語られておらず、しかしベントレーは「強力なW12の反復」となるエンジンが搭載されるとコメントしており、よってバトゥールに搭載された最強スペックのW12エンジンが積まれる可能性が大。
ティーザー動画ではバトゥールにそっくりなヘッドライト、共通するデザインを持つテールランプを確認することができ、クロームのトリムにダックテール形状を持つリヤスポイラー、そして鮮やかなオレンジのペイントを確認できます。
これらを見るに「バトゥールのオープン版」と考えるのが妥当ではあるものの、トランクリッド一体型のフライングバットレスのような構造も確認でき、もしかするとバトゥールのオープン版にとどまらない「スピードスター」のようなスポーツカーとなる可能性も。
いずれにせよ、生産わずか16台ということ、そして限られたベントレーの顧客しか入手できないであろうこと、そしてその予想価格(数億円というプライスタグを掲げるのは間違いない)からすると「単なる高級車」であろうはずはなく、文字通りベントレーの記念碑となるような宝石のような一台となりそうですね。
合わせて読みたい、ベントレー関連投稿
-
ベントレーの顧客にとっての最重要事項は「特注素材やカラーによるカスタム性」。バトゥールに用いられた4つの仕様が公開される
| ベントレーのパーソナリゼーションプログラム「マリナー」の利用率は年々高まっている | とくに少量生産モデルは「どれだけ自分の理想を実現できるか」への挑戦を行うオーナーが多そうだ さて、ベントレーは ...
続きを見る
-
ベントレーCEOが突如辞任→2020年以降4人目となるアストンマーティンのCEOへ。ベントレーを大きく成長させた手腕発揮が期待される
Image:Bentley | エイドリアン・ホールマークCEOはベントレーにて大きな功績を残し、その経験は同じ「プレミアムカー」ブランドであるアストンマーティンでも大きく活かせそう | おそらくベン ...
続きを見る
-
ベントレーが今後のEV時代のデザインを先取りした「マリナー・バトゥール」公開!1台2.7億円、18台の限定台数はすべて完売。デザインは「獲物に飛びかかる肉食獣」をイメージ
| ベントレーは「バカラル」にてその究極のパーソナリゼーションを披露し、それが「バトゥール」の成功にも結びついているようだ | おそらくはパーソナリゼーションにかかるコストも非常に高額であり、実際の購 ...
続きを見る
参照:Bentley