| さらには2024年末に「高級家具やモダン建築からインスピレーションを得た新型コンセプト」を発表 |
近年、これほどまでにドラスティックに生まれ変わろうとするブランドも珍しいだろう
さて、F-PACEのみを残して全車種を販売終了としたジャガーですが、予定通り年内に「新世代の」EVを投入しブランドの刷新を図るもよう。
そして今回ジャガーは(日本含む)全世界の顧客にメールを送り、そのメールには以下のように記されています。
2025年、ジャガーはすべてのモデルをピュアEVに特化した、モダンラグジュアリーブランドに生まれ変わります。
ラグジュアリーの定義を現代的に解釈し、ピュアEVにこだわったモデルを開発。刺激的でユニークなEVを創造するブランドとして、新たに始動します。
2024年末には、車両の公開に先んじて、現代の高級家具やモダン建築からインスピレーションを得た新型モデルのデザインコンセプトを発表する予定です。
-
ヒョンデの高級ブランド「ジェネシス」がカリフォルニアにデザイン拠点を新規開設。なぜ自動車メーカーは「カリフォルニアでデザインを行いたがる」のか?
Image:Genesis | カリフォルニアはアメリカの中でも「もっとも販売が期待できる」地域であり、文字通り現地の風景の中では「すべての見え方が異なる」 | そして多くのメーカーがデザイン拠点を構 ...
続きを見る
ジャガーが販売できる内燃機関搭載車は「あとわずか」
さらに該当のメールには「内燃機関を持つモデルが生産終了を迎え、現在ご提供できる車両もわずか」ということが記載され、この内容からするともうF-PACEすらも生産が終了する可能性が見え隠れしますが、「一度に」ラインアップを入れ替えるという例はほとんど聞いたことがなく、ジャガーは自動車史上例を見ないほどの思い切った賭けに出るということになりそうですね。
加えてジャガーは「これまでに生産したガソリン車のメンテナンスは引き続き行ってゆきます」と述べ、いよいよガソリン車の終焉を伺わせる内容となっていますが、以下のように締めくくり、新しい時代の幕開けを示唆しています。
ジャガーブランドは、2039年までにCO2排出量実質ゼロを目指しています。電動化へのシフトは、私たちの大きなチャレンジであり、次代に向けた前例のない取り組みといえるでしょう。感性を刺激する独自性にあふれたデザインと、フォーミュラEの舞台で培った最先端テクノロジーを備えた新生ジャガーに、どうぞご期待ください。
あわせて読みたい、ジャガー関連投稿
-
ジャガー「これからは大胆不敵なデザインにて、富裕層のみを狙う」。なぜジャガーは英国有数の高級車ブランドであったのに輝きを失うことになってしまったのか
| 最大の原因はフォードに買収された後、コモディティ化してしまったからだと考える | フォードは「ジャガーのブランド価値を単に利用し、ジャガーらしくないクルマ」を作ってしまった さて、名門でありながら ...
続きを見る
-
ジャガーCEOが「今後、ビジネス手法をきっぱり変えます」と宣言。今年末までに発表される新型車については「あまりに存在感が強いので賛否両論になるでしょう」とも
| 現代の自動車業界、とくにEVセグメントで生き残ろうとなると「中庸なもの」では絶対に見向きもされないだろう | この賭けが「吉と出るか凶と出るか」はわからないが、ボクはジャガーに大きな期待をかけてい ...
続きを見る
-
さよならジャガーFタイプ。最後の一台の生産を終え、V8エンジンとともに一つの時代の終焉を告げる。なお「最後のF-Type」は1974年の「最後のE-Type」と同じ仕様
| ここからジャガーが「再生」に向かうのかどうかはまだ判断することはできないが | 新生ジャガーは「超高級」路線を採用し電動ブランドとして活動することがわかっている さて、ぼくが「もっとも過小評価され ...
続きを見る
参照:Jaguar