| 今後、ロータスはモデルによって「中国製」「英国製」とを分けることになりそうだ |
エリーゼ後継モデル「タイプ135」はロータスのイメージリーダーとしての役割も
さて、ロータスは現在EVラインアップを拡充すべく開発を進めており、予定されていた4台のうち2台を発売済み。
このうちタイプ132はエレトレ、タイプ133はエメヤとして発売されており、残るタイプ134はDセグメントのSUV、タイプ135はスポーツカーという構成となる予定です。
そして今回ロータスが語ったのが「タイプ135はエリーゼの後継モデルという位置づけとなり、目標価格は95,000ドル」ということ。
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それでも「95,000ドル」の実現は容易ではない
なお、この95,000ドルというのは日本円に換算すると1400万円くらいとなり、結構な価格です。
エリーゼ発売時の価格がこの半分、そしてインフレを考慮したとしても68,000ドルくらいの価格にとどまることを考慮すると「95,000ドル」というのはエリーゼの後継モデルの価格としては相当なものではありますが、タイプ135がピュアエレクトリックパワートレーンを積むとなると「やむをえない」のかもしれません。
実際のところロータスはこの95,000ドルであっても容易に実現できるとは考えておらず、「この価格に抑えることができるかどうかが成功の鍵」だと述べています。
なお、このタイプ135はエミーラの販売が終了すると言われる2027年に登場するとされ、そしてこのエミーラの価格もまた(北米では)95,000ドル。
ちなみにポルシェのピュアエレクトリックスポーツ、718ボクスターとケイマンの後継モデルが登場するのが2025年だと言われており、よってこのタイプ135とボクスター/ケイマンEVは近い時期に登場するライバルということになるのかもしれません。
ロータス・グループのマーケティング部門最高責任者、マイク・ジョンストン氏によれば「これは我々の現時点からの大きな前進ではないが、多くの新しいテクノロジーが盛り込まれることになります。これはエンジニアリング上の課題であって、市場で到達する必要があるのはそこです。ですから、私たちのチームは、価格をそのレベルに確実に到達させるために、注意深く取り組む必要があります」とコメントしており、ここには一定の障壁があるもよう。
ロータスはタイプ135につき年間1万〜1万5000台程度の販売を予測
なお、ロータスはこのタイプ135につき年間1万〜1万5000台程度の販売を計画しているといいますが、エレトレについては年間5万台、タイプ134だと9万台の販売を見込んでいるというので、このタイプ135は比較的「少量」生産にとどまるようですね。
そして前出のマイク・ジョンストン氏は「いかにEVであっても、その中核となる価値観から大きく離れすぎるわけにはいきません。 私たちはそれ(中核)をブルズアイと呼んでいます。ブランドの中心には常に軽量スポーツカーがなければなりません。それにより、スポーティな特性を持つ他の製品を構築するための信頼が得られます」とコメントしており、このタイプ135がある意味でのロータスのイメージリーダーとなるであろうことも伺わせます。
加えてマイク・ジョンストン氏はエリーゼの後継車が中国の武漢にある新しいロータスの開発センターではなく、ヘセル(英国のロータス本社)で設計・開発・製造されることを明らかにしており、同じロータスのEVといえどもエレトレやエメヤ、そしてタイプ134とは全く異なる”ロータスの核”として機能することになりそうですね。
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参照:Autocar