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ロータスが大規模リストラを発表。「さらに」従業員の40%削減へ、電動化戦略の失敗が影響か。運命の歯車が逆転し始める

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| これで本社には「最悪の場合、300人しか」残らないこととなり、新規車種の開発が危ぶまれる |

ここから現在のロータスの親会社、中国・吉利汽車の手腕が問われる

世界的な経済の混乱、EV需要の低迷、関税戦争、そして不安定な規制環境――。

自動車業界全体が厳しい状況に直面するなか、イギリスのスポーツカーメーカー「ロータス」が深刻な打撃を受けているとの報道。

EVO Magazineによると、ロータスは、英国ノーフォーク州ヘセル本社に勤務する550名の従業員を削減すると発表したといい、これは英国における全従業員の約40%に相当し、最終的には最大700名が対象となる可能性もあると報じられています。

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「アジャイルな企業体制」への再編を掲げるロータス

ロータスは今回の人員削減について「柔軟かつ機動的に運営できるビジネスモデルへの再構築」と説明し「持続可能な未来を実現するための決断」としていますが、実際には700名規模の削減となれば、ヘセル本社には300名程度しか残らず、開発・生産体制の大幅縮小は避けられないのは火を見るよりも明らかだと思います。

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ロータスが最大270人の人員削減を発表——関税とEV市場の低迷が直撃

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EVシフトの失敗と米国市場での関税リスク

ロータスは「エミーラ」を最後の内燃エンジン車とし、2030年までに完全EV化を目指しており、その第一弾はEVハイパーカー「エヴァイヤ」、続いて中国生産のSUV「エレトレ」、セダン「エメヤ」を投入。

しかし、世界的にEV需要が鈍化するなか、米国ではバイデン政権が中国製EVに102%の追加関税を課したことが致命傷となり、エレトレやエメヤは米国市場で価格競争力を失い、事実上販売困難となっています(さらにエヴァイヤの納車事例については殆ど聞いたことがなく、どれほど売れているのかが疑問に思われる)。

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その後ロータスは急遽ハイブリッド転換を表明したものの、すでに投資したEV専用プラットフォームの再開発に必要な資金は不透明であり、方向転換が遅すぎた可能性も指摘されているというのが今の状況。

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苦境に陥ったロータスがついに「完全電動化」方針を撤回しガソリンエンジンの存続を決定。今後はハイブリッドやレンジエクステンダー車を投入することに

| カーガイにとっては朗報ではあるが、エヴァイヤ、エメラ、エレトレなどのEVは「短命」に終わる可能性も | 現時点では「新しいロータス」の展開は謎である さて、「2028年までに完全電動化」を目指し、 ...

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米国市場で苦戦するエミーラ

現行のガソリン車「エミーラ」も(主戦場である)米国市場では苦戦しており、2026年モデルで再上陸を発表したものの、2025年時点で米国販売は前年比42%減少し、米国向けの輸出も一時停止しているともレポートされていますが、ロータスは「現地生産の可能性を模索している」としており、親会社吉利(ジーリー)が保有する米国のボルボ工場の活用なども噂されています(それに加え、ロータス本社工場を遊ばせるわけにもゆかず、こちらでは吉利傘下のほかブランドのクルマを生産する可能性も報じられる)。

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【ロータス、苦境の中で再建模索】本社工場で他ブランドの車両生産へ?ポールスターが有力候補

| 2025年の幕開けに270人のレイオフ、ロータスの再建は? | コンパクトな会社であるだけに「対応は迅速」である 2025年初頭、イギリスの名門スポーツカーブランド「Lotus(ロータス)」が27 ...

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ロータスの未来はどうなるのか

スポーツカー史に名を刻むロータスですが、最新モデルはほぼすべてが商業的に失敗。

親会社のジーリーが資金援助を継続する可能性は残されてはいるものの、現状の不透明さを考えると、その将来は決して楽観できず、ロータスが再び“ライトウェイトスポーツ”の精神を取り戻せるかどうかに注目が集まります。

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参照:EVO Magazine

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