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レースカーよりもレースカー。競技用「570GT4」モチーフのマクラーレン570MSO Xが10台限定で登場

2018/01/26

| 限定10台、変えるのは「マクラーレン・ニューポートビーチ」だけ

マクラーレンのカスタム部門、「MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ」が新たなる限定モデルを発表。
今回は570Sをベースにしたものですが、マクラーレン主体ではなく、北米のマクラーレンディーラー「マクラーレン・ニューポートビーチ」の企画によって誕生したもの。

レースカーよりもレースカー

名称は「マクラーレン MSO X」、文字通り「10台限定」というところに由来しています。
モチーフは純然たるレーシングカーの「マクラーレン570GT4」で、たしかにフロントバンパー上のカナード、ダクトのあるフロントフード、全体のカラーリングは「そのまんま570GT4」。

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制作に要した期間は8ヶ月とのことで、すでに限られた顧客には完成車を披露済み。
やはりこういった構造の変更を伴う「スペシャルモデル」の開発には1年程度を要することになりそうですね。

McLaren-MSO-X-02

開発にあたっては顧客が自由に要望を出し、それをマクラーレン側と協議することでともに作り上げたということですが、この手法はフェラーリの日本展開50週年記念モデル「J50」と同じで、「570 MSO X」の購入者10名は最初から決まっていたということを意味します。

なお、「570GT4」に見られない装備もあり、たとえばルーフ上のシュノーケル(エアインテーク)はその最たる例。
こういった装備は「マクラーレンF1 GTR」へのオマージュだそうです。

巨大なリアウイングは+100キロのダウンフォースを発生し、リヤバンパーもスリット入りのカスタムメイドとなり、エキゾーストシステムはチタン製。

ボディパネルの多くはサテンフィニッシュのカーボンファイバーを採用しており、ロードカーながらも(レギュレーションに縛られないぶん)競技専用の「570GT4」を超えたとも言える装備や機能を持っている、とも考えられます。

なおインテリアはレースカーに近く、カーボンモノセルⅡ(バスタブシャシー)はカーボンむき出し(カーペットを廃止)。
レザーの代わりにアルカンタラが用いられ、カーボン製シェルを持つバケットシート、専用に作られたヘルメット収納スペース付きバルクヘッド(多分センターコンソールも専用)、レーシングハーネスなどが与えられています。

こちらはブラックバージョン。
現在は実際のレーシングカー「マクラーレン570GT4」同様にブラックとホワイトのみが公開されていますが、ほかのボディカラーがあるのかどうかは不明。

ほかにMSOがリリースしたスペシャルモデルとしては650Sをベースとした「688HS」が有名ですね。

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