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マクラーレン「我々のコアは軽量性だ。それが実現できない以上、ピュアエレクトリックスーパーカーには手を出さない」

2019/09/15

| マクラーレンはエレクトリック化に積極的だが、それでも”NO” |

マクラーレンが「エレクトリックハイパーカーについては急いでおらず、今のところは具体的な計画はない」とコメント。

これはオーストラリアのカーメディア、Car Salesに対してマクラーレンのマーケティング部門のボス、ジェイミー・コースターフィン氏が語ったもので、「マクラーレンにとって今、最も重視すべきは軽量性だ。それはエレクトリックモデルであっても変わらない。ただ、エレクトリックモデルは現在の技術ではどうしても「重く」なってしまう。よって、エレクトリックスーパーカーは電動化技術が成熟し、軽く作れるようになるまでは検討の俎上にない」。

マクラーレンは実際にピュアエレクトリックスーパーカーをテスト済み

なお、マクラーレンはEVに対して消極的なわけではなく、実際に「P1」でハイブリッドシステムを試しており、その後もピュアエレクトリックモデルの試作車を作ってテストを行った、と報じられています。
さらに最新ハイパーカー「スピードテール」はハイブリッドですね。

そしてその際に「30分でバッテリーがなくなる」ともコメントしており、ピュアエレクトリックとマクラーレンの考える「スポーツ性能」との相性の悪さについても言及。

上述のジェイミー・コースターフィン氏は、さらに「軽量性はマクラーレンにとって重要なコア技術のひとつだ。軽量性こそがすぐれたドライビング・エクスペリエンスを可能にする」とも語っていて、やはり今のところエレクトリックはない、と考えて良いのかもしれません。

ただ、これはマクラーレンに限った話ではなく、ポルシェも「現在の技術レベルでは、ピュアエレクトリックスポーツを出せない」とコメント。
ポルシェはそのフラッグシップについて、いつの時代も画期的な技術を仕様すべきだと考えていて、918スパイダー後継については「ピュアエレクトリック」を予定していたものの、今の段階では検討できるレベルにない、ということですね。

さらにはランボルギーニについても、ハイブリッドを採用する予定のアヴェンタドール後継について、バッテリー技術が要求するレベルになく、発売が遅れるとも報じられています。

反面、EVに活路を見出すスポーツカーメーカーも

マクラーレン、ポルシェ、ランボルギーニとは異なって「ピュアエレクトリック」に未来を見出すメーカーがあるのもまた興味深いところで、たとえばリマック、ロータス、ピニンファリーナはそういったメーカーの代表格。

リマックの場合はドライバビリティよりも「エレクトリック」がそのコアバリューなので「当然」かもしれませんが、何よりドライビングエクスペリエンスを重視するであろうロータスがエレクトリックハイパーカー「エヴァイヤ」を発表したのはちょっと意外(これは親会社、吉利汽車の意向が強かったのかも)。

ピニンファリーナは新規に市販車ビジネスを始めるにあたり、「ガソリンエンジン搭載スーパーカーについては「もう参入する隙間がない」と見てエレクトリックに振り切ったのかもしれませんね(当初はエレクトリックではなく”水素”という話もあった)。

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