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マクラーレン・アルトゥーラが「最悪の場合、炎上する」としてリコール。サプライヤー側の問題にて燃料パイプに不備があったもよう

マクラーレン

| いずれのスーパーカーも「燃える」という宿命を背負っていることには間違いない |

今後、スーパーカーがEVになるとこの問題も「過去のもの」となってしまうのかも

さて、マクラーレンがアルトゥーラに対し北米にてリコールを発表。

内容としては、サプライヤーから納入された燃料パイプに問題があったことがわかり、これが原因にて”最悪の場合は”火災に至る可能性がある、とのこと。

対象となるのは2022年7月17日から2023年11月15日までに製造された269台のみ(2023-2024年モデル)であり、その範囲は比較的限定されていると考えて良さそうです。※11月から本日まで遡って調べたところ、日本だとこのリコールはまだ届け出られていないようだ

マクラーレン・アルトゥーラ
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アルトゥーラに装着される燃料パイプにはどういった問題があったのか?

マクラーレンによると、この燃料パイプの品質に問題があってマクラーレンの求めた仕様を満たしておらず、「耐破裂性テスト」でのパフォーマンスが低下するのだそう。

具体的にはこの低圧燃料パイプが外れてガソリンが漏れる可能性があるといい、そして間が悪いことにこの部品は非常に高温になる部分の近くに位置しているため、最悪のケースだと火災が発生する可能性があると報告されています。

幸いなことにマクラーレンは今のところ、この問題に起因する火災の発生を認識していないとのことですが、一方でパイプが外れて燃料が漏れたという事例が9件報告されており、依然として安全上の重大な懸念が残っていることも事実です(少し前に、アルトゥーラを試乗したところ、ディーラーから出て間もなくのところで炎上したという例があったが、それが本件と関係しているのかどうかは不明である)。

L1320217

リコールの対処としては、マクラーレン正規ディーラーにて「低圧燃料パイプアセンブリを交換する」ということになりますが、現時点では対応がいつから開始されるのか毎事されておらず(まだ対策品が入手できないのかもしれない)、その間アルトゥーラのオーナーはガソリン臭や警告灯表示に気を配る必要がありそうです。

なお、アルトゥーラは当初から品質問題に悩まされ、マクラーレンのCEOがマイケル・ライターズ氏へと交代した後は大きく品質を向上させたと聞いていますが、マクラーレン側にてこの問題を解決できたとしても、まだまだサプライヤー側では問題が残っているのかもしれません。

マクラーレン・アルトゥーラ
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こういった「スーパーカーが燃える」例は少なくはなく、これはフェラーリやランボルギーニでも同様であり、その大きな理由は「エンジンが非常に高温になるため」。

そしてそこへ揮発性のガスによって発火が誘発されたり、オイルやガソリンが接触することで発火し炎上に至るわけですが、スーパーカーはその構造が非常にタイトであったり、熱によって燃料ラインなどのパーツが劣化しやすいといった特有の事情もあって、何かと「燃える」という宿命にあるわけですね。

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ただ、今後スーパーカーがピュアエレクトリック化してゆくとなると、(バッテリーに起因する発火はさておいて)熱源であるガソリンエンジン、そしてスペース的な問題といった要因がなくなるわけで、そうすると「スーパーカーが燃える」といった事例が少なくなってゆく(過去のものとなってしまう)のかもしれません。

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参照:NHTSA

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