さすがにやりすぎ感が否めない
ロールスロイスが中国に媚びる姿勢を見せ、カリナン、ドーン、ゴースト、レイスにおいて「中国の新年を祝う」スペシャルモデルそしてサービスを導入。
今年は2月5日が旧暦での新年となり、そして中国で2019年は「ブタ年」。
日本の2019年は「猪年」ですが、これはちょっと説明を要する部分で、日本と中国では干支が同じではあるものの、日本の「猪」は中国では「ブタ」の意味。
よって、猪肉というとブタ肉を指しますが、ここは日本と中国との大きな違い。
なお、漢字で書くと両方とも「猪年」ではあるものの、その内容が異なるということですね。
よって中国や香港、台湾など中華圏では大変なブタフィーバーとなっていて、例えば香港国際空港はこの通り。
とにかく街中にはブタだらけ。
宝石店もブタ。
とにかくブタ。
なお、中国では現地のブランドだけではなく、コーチもバーバリーもバレンシアガもクリスチャン・ルブタンもダンヒルもサンローランもフェンディも全力で中国に媚びており(これだけじゃない)、ディスプレイはそれらブランドのヘリテージやデザイン、キャラクターを無視して全部「ブタ」。
ロールスロイスも中国に日和った
とにかくブタが大好きなのが中国ということになりますが、今回ロールスロイスはそんな中国人のブタ好きに敬意を表し、マンダリン・オリエンタル・ホテル・グループにおいて、中国の旧正月に当たる期間中、中国をイメージしたカラーのカリナンが宿泊客の送迎に当たることに。
なお、これが利用できるのはボストン、マイアミ、ワシントンDCにあるマンダリン・オリエンタル・ホテルで、マイアミとワシントンDCのカリナンに使用されるボディカラーはマグマレッド、インテリアはタン。
そしてボストンに配備される個体はスカラー・レッドにブラック/ムジェッロ・レッドのインテリアだそう。
ここまでやるか、ロールスロイス
そしてホテル以外にも「中国に媚びる」姿勢が見られ、ロールスロイス・ビバリーヒルズではドーン、ゴースト、レイスに「イヤー・オブ・ザ・ピッグ(Year of the Pig)」が設定し販売。
これら3台はすべてトリプルカラーを使用した外装を持ち、「ダイヤモンドブラック」をベースにしてルーフはオーラム・ゴールド、コーチラインはムジェッロ・レッド。
そして中国っぽいマークがフロントフェンダーやヘッドレストにも入り、インテリアはブラックレザーにレッドのアクセント。
そしてスカッフプレートには「イヤー・オブ・ザ・ピッグ」。
中国は確かにロールスロイスにとって大きな市場であり、しかし数年前には販売が一気に落ち込んで(半分になった)痛い目を見たばかり。
それでもこうやって全力で中国にアピールしているところを見るに、中国の販売が持ち直しているものだと考えられ、販売数量もほか市場を圧倒しているのかもしれませんね。
なお、ロールスロイスのデザイナーは最近中国の自動車メーカーに引き抜かれたばかりですが、中国側も「ロールスロイス大好き(だからこそ引き抜いた)」だと思われ、相思相愛な関係にあるのかもしれません。