| ブガッティ・ディーヴォは6億2000万円の価値がある? |
ブガッティが、ペブルビーチにて発表したその新型車「ディーヴォ」の追加画像を公開。
加えてオフィシャルサイトにも情報を追加しています。
ブガッティ・ディーヴォの価格は6.2億、40台のみ限定
ブガッティはこのディーヴォ発表前より様々なティーザーキャンペーンを行ってきましたが、比較的早い段階から公開されていたのがその「6億2000万円」という価格。
シロンの3億円オーバーという価格にもびっくりですが、ディーヴォはそのさらに倍、ということですね。
よって、発表時には「果たしてその価格だけの価値があるのか」というところが最大の焦点となっています。
ブガッティ・ディーヴォの「シロンからの(スペック上における)変更点」は下記の通り。
最高速度だけを見るとシロンよりも「劣って」いるようですが、それはディーヴォが加速重視というセッティングを持つため。
・35キロの軽量化
・トランスミッションはレース用シーケンシャルに
・足回りはハードなセッティングに
・最高速が420km/hから380km/hへ
・0-100km/h加速は2.5秒から2.4秒へ
・ダウンフォースは最大で90kg増加
・コーナリング時のGは1.5から1.6へ
シロンからのデザイン変更は思いのほか大きく、いくつかのデザイン要素を除くと「別のクルマ」と言ってもいいほど。
リアはディーヴォの特徴が「詰まっている」部分で、大きなリアウイング、独特のテールランプ、芸術品のような4連テールパイプなどがディーヴォらしさを主張します。
やっぱり目を引くのはこのテールランプ。
シロンの「バー状」テールランプもかなり異彩を放っていましたが、ディーヴォはそのさらに上を行く感じ。
あちこちにその価格を納得させるだけのデザインが用いられていると言えそうです。
ディーヴォは「コーナリング重視」のクルマだとされますが、その性格を表すかのようにインテリアは「総アルカンターラ張り」。
円や線をモチーフとしたラインが入り、これはシロンから継続されるデザインエレメントですね。
かなりレーシーな印象はあるものの、内装の全体的な印象はシロンに比較するとかなり簡素化されているようにも思われます。
ちなみに下はシロンのインテリア。
サイドアンダーはフロントからリアへと一気にエアを抜くことを考えているようで、ライトブルーの部分がその「流れ」を示すかのようですね。
こちらはシロン。
シロン(Chiron)の「C」を表していたサイドの楕円アーチがディーヴォでは消滅していることがわかります。
ディーヴォにはシャークフィンが追加され、リアウイングはデフォルトで「出たまんま」。
リアディフューザーはかなり大きく、しかしマフラーエンド(テールパイプ)はシロンと同じ位置。
同じグループに属するランボルギーニだと、ウラカン・ペルフォルマンテ/アヴェンタドールSVJにてリアディフューザーの容量増加を狙ってマフラーエンドを「上に」上げているのに対し、ディーヴォでは「そのまま」ということになりますが、この理由は不明です。
フロントだとそのヘッドライト、デイタイムランニングランプが特徴的。
ヘッドライトは極端に小さいためにコンセプトカーのような未来的なイメージを演出しており、デイタイムランニングランプはフロントフェンダーの表面と「ツライチ」に。
こういった処理はフォルクスワーゲン「I.D.」でも見られ、今後のフォルクスワーゲングループのデザインにおけるひとつの方向性なのかもしれませんね(フォルクスワーゲングループは、ブランドをまたいでデザインをある程度統一化する傾向がある)。
こちらはシロン。
こうやって比較してみると、やはりディーヴォの「攻撃性」が理解できます。
そして注目したいのはミシュラン製タイヤ。
サイドウォールに大きなプリントが入り、そのためホイールがより大きく見えるようですね。
ピレリもサイドウォールにプリントを入れる「カラーエディション」を発売していますが、ミシュランもこれに対抗してプリント入タイヤを発表すると思われ、タイヤもスポーツカー同様、「性能よりも見た目で選ばれる」時代に入るのかもしれません。
ブガッティ・ディーヴォの動画も続々公開中
現在、ディーヴォの動画はユーチューバーとして「Shmee150」「Seen Through Glass」「Stradman」氏が公開中。
こちらはそのシリーズ動画、「Check Out the New BUGATTI DIVO! | FIRST LOOK」。
そしてブガッティからは公式動画、「Bugatti Divo: World Premiere」。
トップギアは特別扱いでスタジオから、「The Bugatti Divo | Top Gear」。