| ランボルギーニ歴代V12モデルはこのポジションが「定位置」 |
さて、ブガッティ・シロン・ピュールスポールが「アメリカで最も燃費の悪いクルマ」に認定されることに。
これはCO2排出量にて表示されているので日本では一般的な表示ではないものの、「都市部で8mpg、高速で13mpg、複合10mpg」だと報じられています。
ちなみにこれはランボルギーニ・アヴェンタドール(クーペ、ロードスターとも)と同じ数字だそうで、2車揃って「ワースト」を獲得してしまったということになりますね。
なぜかブガッティ・シロン・ピュールスポールは「シロンよりも燃費が悪い」
そしてちょっと気になるのが、シロン・ピュールスポールは、ベースとなるシロンよりも若干燃費が悪いこと。
エンジンそして出力はシロンと同じ、そしてシロンよりも軽量化されているので、順当にゆけばシロンよりも燃費がいいはずですが、おそらくは「ダウンフォースが強すぎる」ためなのかもしれません。
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ブガッティ・シロンの燃費はリッター3.88キロ
なお、日本風の表記だとブガッティ・シロンの燃費は公称値でリッター3.88キロ。
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先代モデルのブガッティ・ヴェイロンの実燃費はリッター1.27キロだとされており、発売当時、「スーパーカーに乗りなれた人にとっても予想外のガソリンの減り方をする」ため、ガス欠させてしまうオーナーが多数報告されています。
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フォルクスワーゲングループが売却を考えるのもわかるような気がする
なお、現在ランボルギーニ、そしてブガッティともにフォルクスワーゲン傘下にありますが、両社ともに売却の話がささやかれています。
この理由としては「フォルクスワーゲングループは今後エレクトリック化にシフトしたい」ということ、そして「ランボルギーニとブガッティという、CO2排出量の大きなブランドを抱えていては、欧州で施行されているCAFE規制(メーカーとしてのCO2排出量平均値を一定レベル以下に下げる必要があり、達成できなかれば高額な罰金を支払わなくてはならない)をクリアできない」ということから。
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ランボルギーニとブガッティがなければ罰金を払わずに済む?
なお、フォルクスワーゲンは今年のCO2排出量については「ちょっとオーバー」するとしており、逆に「もしブガッティとランボルギーニがなければ、CAFE規制をクリアできていた」可能性が大(となると罰金を払わなくてもいい)。
ランボルギーニはフォルクスワーゲングループにとって大きな利益を与える反面、ほかブランドのクルマと共通性が低いことから開発効率が低く、かつエレクトリック化とは遠い位置にあるブランドだとも考えられます。
よってフォルクスワーゲンはIPOによってランボルギーニの株式を一般公開し、その後株式売却にて持ち株比率を下げ、「ランボルギーニをフォルクスワーゲングループから分離したい」意向を持っているのかもしれません。
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ブガッティ売却説も消えてはいない
そしてブガッティはというと「リマックに売却される」という説が囁かれていて、しかしリマックの株式の20%はポルシェが保有しており、となるとフォルクスワーゲングループは「ポルシェを通じ」ブガッティ売却後もある程度の(ブガッティの)コントロールが出来るのかもしれません。
そしてランボルギーニの場合もこれは同じだと思われ、(EUの法規に明るくないものの、一般的に)所有株式が半分以下であれば子会社扱いから除外できるため、フォルクスワーゲンとしては(ランボルギーニの)株式保有比率を49%以下にとどめておけば、ランボルギーニを分離させつつもこれをコントロール可能となるわけですね(そして株式の売却益も入ってくる)。
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参照:Motor Trend